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外輪を見ていた午後…1

(『大津閘門の周辺…5』のつづき)

159079.jpg疏水東口から、先ほど降りた浜大津駅もほど近い、大津港にやって来ました。琵琶湖を一望できる人工丘に登ると、穏やかに晴れ渡った美しい湖面が視界いっぱいに広がり、胸のすくような眺め。お天気に恵まれたのは何よりでした。

さて、慌ただしく戻ってきたのは、何のためかというと‥‥。


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琵琶湖汽船の遊覧船、外輪船「ミシガン」に乗るためです!

‥‥なぜ出港風景を撮っているかというと、京都市動物園で遊具を堪能しすぎて、午前発の便に乗り遅れたのでした(泣)。

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大津閘門を訪ねる前に、乗船券は手に入れてあったので、さっそく改札ゲートの列に並んで桟橋へ。好天とあって、お客さんも多くなかなかの賑わい。

桟橋に横付けすると、船体がすっかり隠れてしまうあたりからして、すでに軽くコーフンさせるものが。低舷側・浅喫水の内水船に乗るんだという気分が、いやが上にも盛り上がります!
撮影地点のMapion地図

159082.jpg右手の桟橋には、僚船である琵琶湖汽船の「ビアンカ」(1216t)に、「学習船」という変わった看板を掲げる「うみのこ」(928t、滋賀県立琵琶湖フローティングスクール運航)の姿も。

多層甲板を持つ大型船が、3隻も居並ぶ大津港、国内最大の内水ならではといったところです。かつては同様に観光と水運で栄えた内水面、霞ケ浦や宍道湖・中海が、今やさびしい現状なのにくらべると、やはり琵琶湖は京阪神圏に近く交通も至便という、恵まれた立地があればこそでしょう。

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内水大型船が並ぶのを見て盛り上がったところで、ここで手持ちの絵葉書から、戦前、湖南汽船・太湖汽船時代の船影を一枚。

昭和3年進水の「京阪丸」。垂直船首と、小ぶりにまとまった甲板室が時代を感じさせて、いいものです。Wikipedia「琵琶湖汽船」によれば、「京阪丸」を名乗っていたのは、ほんの短期間だったようですね。

(26年9月21日撮影)

(『外輪を見ていた午後…2』に続く)

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タグ : 琵琶湖琵琶湖汽船ミシガン絵葉書・古写真