25年度川走り納め…6
(『25年度川走り納め…5』のつづき)

●隅田川派川に入り、相生橋をくぐったところで振り返って。佃島のリバーシティ21を中心としたマンション群、かつては新しい河畔の風景を代表する存在でしたが、今やこのあたり、水路沿いのどこを見上げても高層マンションが林立する時代となり、埋もれ気味の感すらありますよね。
●水路沿いの大型マンションというと、個人的には真っ先に思い出してしまうのが、むしろこちら。運河の大交差点、六叉流に面した「木場南スカイハイツ」(名前はMapion地図で見て、初めて知りました)。化粧品のCMでロケ地にもなったので、ご存知の方も多いと思います。
平成のはじめ、三浦から東京の水路を初訪したころ、運河畔で水面に姿を映してそびえる、その巨大壁のような威容と、戸数の多さには圧倒されたものでした。
そのときの印象がよほど鮮やかだったのでしょう、水辺の集合住宅というと、天を突くようにそびえる今風のタワーマンションより、こちらが脳裏に浮かんでしまうのです。
●「木場南スカイハイツ」を左手に見上げながら、護岸に沿って舵そのままで直進。東雲北運河に寄り道してゆきましょう。
進入直前、平久運河の南口をふと見てみると、いや、ずいぶん整備が進んだものだなあ‥‥と、一瞬しみじみ。両岸にはテラスがすっかり完成し、かつて錆色の波板が目立っていた倉庫は跡形もなく撤去され、白い小ぎれいな住宅らしきものが建っていました。
●水面に張り出していた部分を切り取られながらも、まだ波板張りの倉庫が健在だった、22年9月4日の平久運河南口(『東雲北運河に拾う…1』参照)。テラスは矢板が打ち込まれた段階で、まだ工事中のころです。
20年9月28日、過去ログ「平久運河に拾う…1」には、水面上の張り出しがあったころの写真を載せてありますので、ご参考まで。毎度同じことをくり返して恐縮ですが、ここ数年の風景の変わりぶり、本当に驚かされますね。

●そして旧ヒロタキ。クレーンが切断された(『ヒロタキのクレーンが!』参照)後も建屋はそのまま、ご覧のとおり、清掃関連の事業用車のガレージとなっています。地図上では、ヒロタキの名前は残されているので、所有者は変わらず、土地と建物のみ環境局に貸しているのかもしれませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(25年12月29日撮影)
(『25年度川走り納め…7』につづく)

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●隅田川派川に入り、相生橋をくぐったところで振り返って。佃島のリバーシティ21を中心としたマンション群、かつては新しい河畔の風景を代表する存在でしたが、今やこのあたり、水路沿いのどこを見上げても高層マンションが林立する時代となり、埋もれ気味の感すらありますよね。

平成のはじめ、三浦から東京の水路を初訪したころ、運河畔で水面に姿を映してそびえる、その巨大壁のような威容と、戸数の多さには圧倒されたものでした。
そのときの印象がよほど鮮やかだったのでしょう、水辺の集合住宅というと、天を突くようにそびえる今風のタワーマンションより、こちらが脳裏に浮かんでしまうのです。

進入直前、平久運河の南口をふと見てみると、いや、ずいぶん整備が進んだものだなあ‥‥と、一瞬しみじみ。両岸にはテラスがすっかり完成し、かつて錆色の波板が目立っていた倉庫は跡形もなく撤去され、白い小ぎれいな住宅らしきものが建っていました。

20年9月28日、過去ログ「平久運河に拾う…1」には、水面上の張り出しがあったころの写真を載せてありますので、ご参考まで。毎度同じことをくり返して恐縮ですが、ここ数年の風景の変わりぶり、本当に驚かされますね。

●そして旧ヒロタキ。クレーンが切断された(『ヒロタキのクレーンが!』参照)後も建屋はそのまま、ご覧のとおり、清掃関連の事業用車のガレージとなっています。地図上では、ヒロタキの名前は残されているので、所有者は変わらず、土地と建物のみ環境局に貸しているのかもしれませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(25年12月29日撮影)
(『25年度川走り納め…7』につづく)

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ヒロタキのクレーンが!
(『ぎっしり閘室、今年も体験ならず』のつづき)
●辰巳運河から東雲運河の六叉流に出て、東雲北運河を通って帰ろうか…と針路を転じたところで、目についたものがありました。東雲北運河と平久運河の交わる角地、運河に突き出すクレーンを擁する今や数少ない建物、ヒロタキの前に、何やら台船らしき船がもやっているのに気づいたのです。
はて、日曜日にお仕事とは珍しい…いや、違う! これは!? 思わず「うわーっ!」と、声をあげてしまいました!

●クレーンのトラスが、撤去されている!

●クレーンの本体はもとより、上に見られた可動式の庇や、中にあった小型の橋型クレーンまですでに取り去られ、建屋の中はすでにがらんどうです。
寂しさを噛みしめながら、舵を取りつつカメラを向けました。また一つ、運河とともに歩んできた建物が、終わりを迎えてしまったか……。
●すぐ近くにある古賀オールと異なり、こちらは周囲をマンションで囲まれて、この手の業種にはつらそうな環境となっていましたから、無理もないこととは思いましたが、こうも早く終焉が訪れるとは。
運河が名実ともに物流の道たりえた時代は、同様のクレーン付き建屋が立ち並んでいたことでしょう。この地域で最後まで生き残り、往時の面影を今に至るまで伝えてくれたことに、感謝したいと思います。

●「東雲北運河に拾う…1」ですでに紹介した写真を再掲して、現役のころをしのびたいと思います。クレーン稼働中に通ったのは、これがほとんど唯一だったと思いますが、その貴重な一枚も少々ピンボケなのが、何とも悔しいところです。
もう少し待っていれば、バージからの荷揚が見られたのでしょうけれど、これも残念なことに時間がなく、通過するだけとなってしまいました。ともあれ、お疲れさまでした…と、クレーンと、この設備を守ってきた皆さんに申し上げたいです。
【撮影地点のMapion地図】
(24年8月5日撮影)
(この項おわり)

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はて、日曜日にお仕事とは珍しい…いや、違う! これは!? 思わず「うわーっ!」と、声をあげてしまいました!

●クレーンのトラスが、撤去されている!

●クレーンの本体はもとより、上に見られた可動式の庇や、中にあった小型の橋型クレーンまですでに取り去られ、建屋の中はすでにがらんどうです。
寂しさを噛みしめながら、舵を取りつつカメラを向けました。また一つ、運河とともに歩んできた建物が、終わりを迎えてしまったか……。

運河が名実ともに物流の道たりえた時代は、同様のクレーン付き建屋が立ち並んでいたことでしょう。この地域で最後まで生き残り、往時の面影を今に至るまで伝えてくれたことに、感謝したいと思います。

●「東雲北運河に拾う…1」ですでに紹介した写真を再掲して、現役のころをしのびたいと思います。クレーン稼働中に通ったのは、これがほとんど唯一だったと思いますが、その貴重な一枚も少々ピンボケなのが、何とも悔しいところです。
もう少し待っていれば、バージからの荷揚が見られたのでしょうけれど、これも残念なことに時間がなく、通過するだけとなってしまいました。ともあれ、お疲れさまでした…と、クレーンと、この設備を守ってきた皆さんに申し上げたいです。
【撮影地点のMapion地図】
(24年8月5日撮影)
(この項おわり)

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ゲートブリッジの開通した日…7
(『ゲートブリッジの開通した日…6』のつづき)
●工事の台船や警戒船で賑やかな水面から、一本入るとウソのような静けさ。貯木場跡のコンクリート柵がさえぎってくれるのでしょうか、こちらはあまり風も抜けないようで、水面も穏やかです。
背後のビル群が、風よけのいい衝立になってくれているのかもしれません。
●豊洲運河に入りました。たびたび触れている豊洲橋の工事も、上り線(?)の架橋が着々と進んでおり、新しい橋脚の上に、越中島側から桁が2本伸びていました。
「豊洲橋整備事業」(江東区)によると、25年3月竣工の予定だそう。

●豊洲運河を抜けて六叉流まで来たところで、何度か紹介した数少ない現役クレーン付き倉庫、ヒロタキに吸い寄せられ、東雲北運河へ。
天気もいいことだし、真っ正面からかっこいいところを撮ってやろうと目論んでいたのですが…。う~ん、結果はいま一つでした。

●東雲運河の最奥部、いつも前を通るのが楽しみな隅田川造船の桟橋には…。おお、水辺ラインの水上バス「こすもす」が接岸中でした。最大の旅客定員を誇る、水辺ラインのフラッグシップ的存在ですから、修理のために戦列を離れさせるのも気を遣うことでしょう。
ふと前を見ると、ちょうど京葉線の電車が、急勾配の高架上を地下へ突っ込んでゆくところでした。
【撮影地点のMapion地図】
(24年2月12日撮影)
(『今日の古賀さん』につづく)

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背後のビル群が、風よけのいい衝立になってくれているのかもしれません。

「豊洲橋整備事業」(江東区)によると、25年3月竣工の予定だそう。

●豊洲運河を抜けて六叉流まで来たところで、何度か紹介した数少ない現役クレーン付き倉庫、ヒロタキに吸い寄せられ、東雲北運河へ。
天気もいいことだし、真っ正面からかっこいいところを撮ってやろうと目論んでいたのですが…。う~ん、結果はいま一つでした。


ふと前を見ると、ちょうど京葉線の電車が、急勾配の高架上を地下へ突っ込んでゆくところでした。
【撮影地点のMapion地図】
(24年2月12日撮影)
(『今日の古賀さん』につづく)

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東雲北運河に拾う…1
(『満漢全席小名木川…11』のつづき)

●隅田川を駆け足で下り、臨海部の運河地帯まで戻ってきました。そのまま帰港するのももったいないので、東雲北運河に寄り道することに。ほんの10分ほどでしたが、宅地化著しいこの運河地帯で、複数の造船所が今なお稼働する「生きている運河」の姿を、久しぶりに味わってきました。
まずは入口、平久運河との角地に威容を誇る、クレーン付き鋼材倉庫。地図を見ると「㈱ヒロタキ」とあります。ずいぶん前から意識していた物件でしたが、社名は初めて知りました。
●左手、平久運河をのぞくと、おや、在来護岸の前にテラスを造る工事が、だいぶ進捗してきたようですね。左手の倉庫、以前は水上の張り出しがあったのですが、この工事に伴ってか、取り除かれてしまったようです。(過去ログ『平久運河に拾う…1』参照)
こちらは揚搭設備や岸壁は、この数年でほぼ壊滅しましたから、そろそろとは思っていましたが…本当に最近の水辺は、訪ねるたびに景色ががらりと変わるので、油断できません。
●ヒロタキの倉庫に戻って、北東側から。水面上に大きく張り出したトラス、しかも手前一杯までクレーンガーダーが来ています。この対岸、潮見運動公園に面した岸には、警戒船がもやっていましたから、しばらく待っていたら、バージがやって来て荷役を始めたかもしれません。時間のないのが悔しい…。
倉庫の壁は、塗り替えて間がないのかきれいで、いかにも盛業中といった、手入れのよさを感じさせます。すぐとなりにはマンションが迫って来ていますが、がんばっていただきたいものです。
●三ツ目通り、八枝橋をくぐり、護岸に業務船が点々ともやう、静かな水面を愉しみつつ奥へ。
都内最大の運河集中点、東雲運河六叉流からちょっと入っただけで、こののどかさ。新しいビルが増えたとはいえ、お仕事ブネがのびのびと憩う「生きている運河」の佳さは、失われていません。
●ヤンマーディーゼルの看板を掲げた、クレーン付き造修設備。ううん、ここも右隣に、建ったばかりのマンションが。「水門先生と江東運河地帯…2」のときは、まだ建っていなかったので、本当につい最近のようです。
ここも地図で初めて確認したら、「栗原内燃機」という社名とのこと。ヤンマーの看板を掲げているだけあって、クレーンの下にもやう作業艇も、ヤンマートップランFX24(だったかな?)。
【撮影地点のMapion地図】
(22年9月4日撮影)
(『東雲北運河に拾う…2』につづく)

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●隅田川を駆け足で下り、臨海部の運河地帯まで戻ってきました。そのまま帰港するのももったいないので、東雲北運河に寄り道することに。ほんの10分ほどでしたが、宅地化著しいこの運河地帯で、複数の造船所が今なお稼働する「生きている運河」の姿を、久しぶりに味わってきました。
まずは入口、平久運河との角地に威容を誇る、クレーン付き鋼材倉庫。地図を見ると「㈱ヒロタキ」とあります。ずいぶん前から意識していた物件でしたが、社名は初めて知りました。

こちらは揚搭設備や岸壁は、この数年でほぼ壊滅しましたから、そろそろとは思っていましたが…本当に最近の水辺は、訪ねるたびに景色ががらりと変わるので、油断できません。

倉庫の壁は、塗り替えて間がないのかきれいで、いかにも盛業中といった、手入れのよさを感じさせます。すぐとなりにはマンションが迫って来ていますが、がんばっていただきたいものです。

都内最大の運河集中点、東雲運河六叉流からちょっと入っただけで、こののどかさ。新しいビルが増えたとはいえ、お仕事ブネがのびのびと憩う「生きている運河」の佳さは、失われていません。

ここも地図で初めて確認したら、「栗原内燃機」という社名とのこと。ヤンマーの看板を掲げているだけあって、クレーンの下にもやう作業艇も、ヤンマートップランFX24(だったかな?)。
【撮影地点のMapion地図】
(22年9月4日撮影)
(『東雲北運河に拾う…2』につづく)

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