3月21日の川景色…3
(『3月21日の川景色…2』のつづき)

●望み薄ながら、いちおうこちらの咲き具合も検分しておきましょうと、隅田川から浜離宮前水面へ。まあ、結果はいうまでもないのですが、建物の影になっていたこともあり、雲も厚くなってきて撮れる自信がなかったので、カメラを向けるのはやめておきました。
とはいうものの、庭園の緑を長めながら、静かな水面にたゆたうのは乙なもの。折よく長声を吹鳴しつつ、水辺ライン「さくら」が出港。船内もデッキも結構な乗船率、春めいてきた川面に誘われたのでしょう。
●間なしにふたたび長声が聞こえてきて、今度は都観光汽船「道灌」が水門をすり抜け、のっそりと登場。
緑を映す穏やかな水面と、港情緒を盛り上げる汽笛の音、やはり浜離宮前は独特の魅力があります。桜の方はちょっと残念でしたが、出船入船の賑やかさも手伝い、大いに楽しめました。

●こちらも長声吹鳴で築地川水門を出て、港内に出かけたところで‥‥おっと、一つ忘れもの。汐留川水門が工事成った姿をスナップしておきましょう(過去の写真はタグ『汐留川水門』参照)。

●港内に出てレインボーブリッジ西詰に来たところで、ジェットフォイル「セブンアイランド虹」が出港してゆくところにでくわしました。
かん高いタービン音と排熱の陽炎、刃物のような水中翼をギラリと光らせて、ゆっくりとハルボーンで港外へ向かう姿。このまま追いかけて、離水の瞬間を見届けたい誘惑にかられます。
●そして京浜運河に入って南下を始めれば、レディ・クリスタルの出港に行き合ったりと、フネブネ連続コンボ(?)。ううん、空模様はアレでしたが、今日は結構ラッキーかも。
大横川、浜離宮と外してなお、ちょっと悪あがきをしてみたくなり、目黒川に向かってみることに。さて、如何でありましょうや?
(28年3月21日撮影)
(『3月21日の川景色…4』につづく)

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●望み薄ながら、いちおうこちらの咲き具合も検分しておきましょうと、隅田川から浜離宮前水面へ。まあ、結果はいうまでもないのですが、建物の影になっていたこともあり、雲も厚くなってきて撮れる自信がなかったので、カメラを向けるのはやめておきました。
とはいうものの、庭園の緑を長めながら、静かな水面にたゆたうのは乙なもの。折よく長声を吹鳴しつつ、水辺ライン「さくら」が出港。船内もデッキも結構な乗船率、春めいてきた川面に誘われたのでしょう。

緑を映す穏やかな水面と、港情緒を盛り上げる汽笛の音、やはり浜離宮前は独特の魅力があります。桜の方はちょっと残念でしたが、出船入船の賑やかさも手伝い、大いに楽しめました。

●こちらも長声吹鳴で築地川水門を出て、港内に出かけたところで‥‥おっと、一つ忘れもの。汐留川水門が工事成った姿をスナップしておきましょう(過去の写真はタグ『汐留川水門』参照)。

●港内に出てレインボーブリッジ西詰に来たところで、ジェットフォイル「セブンアイランド虹」が出港してゆくところにでくわしました。
かん高いタービン音と排熱の陽炎、刃物のような水中翼をギラリと光らせて、ゆっくりとハルボーンで港外へ向かう姿。このまま追いかけて、離水の瞬間を見届けたい誘惑にかられます。

大横川、浜離宮と外してなお、ちょっと悪あがきをしてみたくなり、目黒川に向かってみることに。さて、如何でありましょうや?
(28年3月21日撮影)
(『3月21日の川景色…4』につづく)

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6月23日のフネブネ…3
(『6月23日のフネブネ…2』のつづき)
●清掃船を撮っていたら、その後ろを東海汽船のジェットフォイル、セブンアイランド夢が出港してゆくのに気づきました。
水中翼を前後に跳ね上げたままのゆっくりとした足取り、ループ近くの繋船地を発して、竹芝の乗り場に向かうのでしょう。戻るついでと、同航することに。

●レインボーブリッジの下まで来て、ふと見ると、いつの間にか水中翼が下ろされている…。
このまま竹芝までゆるゆる進むものと思い込んでいたので、気をゆるめてよそ見をしていたすきに、雰囲気が一変。船尾からは激しい噴流が! え、え? ホントに?!

●キーンというタービン音の高まりとともに、みるみるうちに船底が露出し始めました! こちらも遅れてはならじと、思わずスロットルをいっぱいに倒し、前進全速!

●まさかのフォイルボーン!
テイクオフの瞬間に、間近で立ち会えただけでも感動モノでしたが、こんな短い距離でも、ちゃんと翼走していることを初めて知り、さらに感動が深くなりました!
●我が艇も全速力で食い下がったものの、所詮こちらは20kt強がせいぜい、40ktオーバーの超高速船、しかも加速のよいガスタービン主機の船に挑むなど、お話にならないレベル。セブンアイランド夢は、たちまち豆粒のように小さくなってしまいました。
あきらめて原速まで落とし、我が艇が竹芝の沖を通過したときには、セブンアイランド夢はとうに接岸を終え、客扱いまで始めていたというこの早技。客船にとって速度とは、もっとも重要な性能の一つであることを、再認識させられた一件でありました。
(24年6月23日撮影)
(『6月23日のフネブネ…4』につづく)

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水中翼を前後に跳ね上げたままのゆっくりとした足取り、ループ近くの繋船地を発して、竹芝の乗り場に向かうのでしょう。戻るついでと、同航することに。

●レインボーブリッジの下まで来て、ふと見ると、いつの間にか水中翼が下ろされている…。
このまま竹芝までゆるゆる進むものと思い込んでいたので、気をゆるめてよそ見をしていたすきに、雰囲気が一変。船尾からは激しい噴流が! え、え? ホントに?!

●キーンというタービン音の高まりとともに、みるみるうちに船底が露出し始めました! こちらも遅れてはならじと、思わずスロットルをいっぱいに倒し、前進全速!

●まさかのフォイルボーン!
テイクオフの瞬間に、間近で立ち会えただけでも感動モノでしたが、こんな短い距離でも、ちゃんと翼走していることを初めて知り、さらに感動が深くなりました!

あきらめて原速まで落とし、我が艇が竹芝の沖を通過したときには、セブンアイランド夢はとうに接岸を終え、客扱いまで始めていたというこの早技。客船にとって速度とは、もっとも重要な性能の一つであることを、再認識させられた一件でありました。
(24年6月23日撮影)
(『6月23日のフネブネ…4』につづく)

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東京湾フェリーとフネブネ…5
(『東京湾フェリーとフネブネ…4』のつづき)

●「あこがれ」を見送ってしばらくたったところで、東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド夢」が! 白い水煙を上げて、堂々のフォイルボーン、いやもう大迫力!
ジェットフォイルの航海速度は、実に43kt(約80km)。う~ん、40ktオーバーで走る船の姿を見たのは、これが初めてかも。港内では何度か出くわしていますが、もう少し遅かったように感じられましたから。

●あっという間に湾奥へ消えてゆく「セブンアイランド夢」の航跡が、フェリーの舷側から眺められたときの感動ったらありませんでした。白く泡を含んだ二本の線が、くっきりと海上に残って水平線まで続くさま…。初めて目にする、ジェットフォイルならではのウェーキ。
後ろを振りかえると、互いの航跡で海上にクロスが描かれたところでした。艇はすでにはるか遠くへ去ってしまったのに、まるで潮目のように、いつまでも残っているのが不思議で、面白く思えたものです。
●まさに「緑したたる」という言葉がしっくりきそうな、海沿いの低い山並みが迫ってくると、金谷入港も間もなくです。
水際に岩場が伸びる山懐に、全艇陸置のマリーナが見えました。金谷マリーナですね。南に開けた場所にあるので、風があるときの入出港は技術を要しそうではあります。
●入港直前に、フェリー乗り場のすぐ北にある岸壁(Mapion地図)で見た船も、やはりガット船。ちょうどダンプが荷台を傾けて、ホールドに積み込みを行っている最中でした。
そういえば、砂町運河に入ってくる建材輸送の本船も、千葉県産の砂を運んでいたような…。五大力の昔から、湾内から川に至る舟運は千葉と縁が深いようですね。
穏やかな海況に恵まれて、活躍するフネブネの姿と、美しい東京湾の風景を堪能することができました。また機会があったら乗ってみたいものです。
(23年6月6日撮影)
(『鯛の浦遊覧船…1』につづく)

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●「あこがれ」を見送ってしばらくたったところで、東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド夢」が! 白い水煙を上げて、堂々のフォイルボーン、いやもう大迫力!
ジェットフォイルの航海速度は、実に43kt(約80km)。う~ん、40ktオーバーで走る船の姿を見たのは、これが初めてかも。港内では何度か出くわしていますが、もう少し遅かったように感じられましたから。


後ろを振りかえると、互いの航跡で海上にクロスが描かれたところでした。艇はすでにはるか遠くへ去ってしまったのに、まるで潮目のように、いつまでも残っているのが不思議で、面白く思えたものです。

水際に岩場が伸びる山懐に、全艇陸置のマリーナが見えました。金谷マリーナですね。南に開けた場所にあるので、風があるときの入出港は技術を要しそうではあります。

そういえば、砂町運河に入ってくる建材輸送の本船も、千葉県産の砂を運んでいたような…。五大力の昔から、湾内から川に至る舟運は千葉と縁が深いようですね。
穏やかな海況に恵まれて、活躍するフネブネの姿と、美しい東京湾の風景を堪能することができました。また機会があったら乗ってみたいものです。
(23年6月6日撮影)
(『鯛の浦遊覧船…1』につづく)

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朱鷺メッセから眺める新潟…2
(『朱鷺メッセから眺める新潟…1』のつづき)
●すでにタイトルでもご覧に入れましたが、朱鷺メッセからほぼ北、信濃川河口西岸から、万代島フェリーターミナル、新潟西港の一部までを一望したところ。
はるかに日本海と、そこに注ぎ込む褐色の河水がくっきりと境界をつくる風景、それにフネブネの姿も視界のうちに多数見られて、実に楽しい角度です。

●やはり、ひゅっと吸い寄せられてしまうのが、昨日9日の朝以来、たびたび目を奪われてきた浚渫船、第二翠龍号の働く姿。
ちょうどグラブを開き、水面に突っ込まんとするところで、土運船がひたひたに泥を満たしたさまも見ることができました。これだけでも展望室に上がった甲斐があったというものです。
●万代島の先端、佐渡汽船のフェリー乗り場に目を転じると、ちょうどジェットフォイルが入港してくるところでした。
ここ佐渡航路は、国内で初めてジェットフォイルが就航した航路。今でこそ東京港でもなじみ深い存在になりましたが、以前は新潟に来なければ見ることのできない船で、子供のころはよく、雑誌のカラー口絵を見てはため息をついたものです。
●その右側にもやう白い船体は、もちろん巡視船。「ひだ」型巡視船3隻のネームシップ、「ひだ」です。
1800t、ヘリ甲板まで設けた大型巡視船ながら、30kt以上の速力を持つ韋駄天と頼もしい限り。排気は煙突でなく舷側の排気管からなので、白い船体にべったりと煤がついてしまうのが、見た目上ちょっと残念なところ。

●東側の水路、新潟県水産会館の前あたりに、何やらカッコイイ船が! 細身の船体に見張り台を備えたブリッジ、そして船尾には装載艇のためにウェル・ドック(?)まで設けていますね。
漁船には違いないのでしょうが、どんな仕事をする船なのでしょうか? ちなみに船名は第十八陽光丸、静岡県焼津市とありました。
(23年8月10日撮影)
(『朱鷺メッセから眺める新潟…3』につづく)

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はるかに日本海と、そこに注ぎ込む褐色の河水がくっきりと境界をつくる風景、それにフネブネの姿も視界のうちに多数見られて、実に楽しい角度です。

●やはり、ひゅっと吸い寄せられてしまうのが、昨日9日の朝以来、たびたび目を奪われてきた浚渫船、第二翠龍号の働く姿。
ちょうどグラブを開き、水面に突っ込まんとするところで、土運船がひたひたに泥を満たしたさまも見ることができました。これだけでも展望室に上がった甲斐があったというものです。

ここ佐渡航路は、国内で初めてジェットフォイルが就航した航路。今でこそ東京港でもなじみ深い存在になりましたが、以前は新潟に来なければ見ることのできない船で、子供のころはよく、雑誌のカラー口絵を見てはため息をついたものです。

1800t、ヘリ甲板まで設けた大型巡視船ながら、30kt以上の速力を持つ韋駄天と頼もしい限り。排気は煙突でなく舷側の排気管からなので、白い船体にべったりと煤がついてしまうのが、見た目上ちょっと残念なところ。

●東側の水路、新潟県水産会館の前あたりに、何やらカッコイイ船が! 細身の船体に見張り台を備えたブリッジ、そして船尾には装載艇のためにウェル・ドック(?)まで設けていますね。
漁船には違いないのでしょうが、どんな仕事をする船なのでしょうか? ちなみに船名は第十八陽光丸、静岡県焼津市とありました。
(23年8月10日撮影)
(『朱鷺メッセから眺める新潟…3』につづく)

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ジェットフォイル入港!
(『臨港消防署の異変』のつづき)
●築地川水門から浜離宮前水面に入り、写真の汐留川水門で外に出たりと、おなじみの水門たちを愛でながらの帰り道。
水門から出てみると…おおおお!
●東海汽船のジェットフォイル、セブンアイランド夢が接近! フォイルボーンで航走中の姿や、接岸しているところは見たことがありますが、入港シーンに出くわすのは初めてです。
うひょひょ、これを見逃す手はない! 急いで河口を横断し、邪魔にならないよう東側に陣取って、ワクワクしながら待ち構えます。

●うおお~
キーンというかん高いガスタービンの音が近づき、脚が切り裂く水面や、後ろに噴射される水煙など、ディテールが明瞭に見て取れるまでになると、その迫力は例えがたいものが。
佐藤氏も「ジェット機と同じ音がする!」と興奮気味。うむうむ、興奮しているのが私だけでなくて、妙に安心しました。なぜだ。
●我々の前を過ぎると、艇はたちまち船足を落とし、ストン、という感じでハルボーンに。
もっと徐々に速度を落として、ようやく腹を水面につける、といった光景を想像していただけに、このあっけなさにはびっくりです。まあ、速度はフォイルボーン中に、充分落としていたのかもしれません。
●さらに驚いたのが、小回りが利くこと。見ている前でくるりと八点回頭、ピタリと見事な接岸ぶりを見せてくれました。最初の写真から、わずか1分少々の出来事です。
また、こんなに近くで見ていても、引き波をあまり感じないのも印象的でした。この点、やはり水中翼船だなと、大いに感心したものです。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月9日撮影)
(『臨港消防署の仮設庁舎』につづく)

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水門から出てみると…おおおお!

うひょひょ、これを見逃す手はない! 急いで河口を横断し、邪魔にならないよう東側に陣取って、ワクワクしながら待ち構えます。

●うおお~
キーンというかん高いガスタービンの音が近づき、脚が切り裂く水面や、後ろに噴射される水煙など、ディテールが明瞭に見て取れるまでになると、その迫力は例えがたいものが。
佐藤氏も「ジェット機と同じ音がする!」と興奮気味。うむうむ、興奮しているのが私だけでなくて、妙に安心しました。なぜだ。

もっと徐々に速度を落として、ようやく腹を水面につける、といった光景を想像していただけに、このあっけなさにはびっくりです。まあ、速度はフォイルボーン中に、充分落としていたのかもしれません。

また、こんなに近くで見ていても、引き波をあまり感じないのも印象的でした。この点、やはり水中翼船だなと、大いに感心したものです。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月9日撮影)
(『臨港消防署の仮設庁舎』につづく)

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