令和4年度川走り納め・隅田川…4
(『令和4年度川走り納め・隅田川…3』のつづき)

●尾竹橋下流、町屋7丁目付近のS字屈曲を過ぎてからの川景色をいくつかスナップ。京成本線のトラスを振り返って。
テラス化著しい隅田川ですが、このあたりは基礎が造成された段階で、堤防もコンクリート生地のまま手が入っていない状態。いわば昔ながらの風景が残された区間なわけで、武骨な古豪鋼橋がよく似合うところでもあります。
●‥‥まあ、再三同じことを騒いでおり恐縮ですが、千住大橋の鑑賞環境の残念さを再確認しつつの航過。
桁下高自体が低いのもさることながら、梁(横桁)が突き出た形で走っており、さらに流路に対してはすになっているので、独航艀など大型船艇の通航には障害となっているところ。豊海橋のように、ジャッキアップしていただけるとよいのでしょうが、規模が大きいだけに難しそうですね。

●千住汐入大橋まで下ると、「ああ、帰ってきた」という気分になるのですから、何とも不思議なもの。旧綾瀬川との合流点でもあり、自艇での通航頻度が高いからでしょう。

●水神大橋下流、汐入公園の前まで来ると、クレーン船を中心に、台船、曳船など数隻がひと固まりとなった工事船団が。この下流側では曳船が盛んに動き回っていたので、アンカーやスパッドを打ち錨泊する準備をしていたのでしょう。
そして賑わう年末の雰囲気を頭上や両岸に感じながら、気持ちよく吾妻橋を通過。河畔の建物のも橋も、陽光ですべてがうららかに輝いて上機嫌、足取りも軽やかに下ります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・隅田川…5』につづく)

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●尾竹橋下流、町屋7丁目付近のS字屈曲を過ぎてからの川景色をいくつかスナップ。京成本線のトラスを振り返って。
テラス化著しい隅田川ですが、このあたりは基礎が造成された段階で、堤防もコンクリート生地のまま手が入っていない状態。いわば昔ながらの風景が残された区間なわけで、武骨な古豪鋼橋がよく似合うところでもあります。

桁下高自体が低いのもさることながら、梁(横桁)が突き出た形で走っており、さらに流路に対してはすになっているので、独航艀など大型船艇の通航には障害となっているところ。豊海橋のように、ジャッキアップしていただけるとよいのでしょうが、規模が大きいだけに難しそうですね。

●千住汐入大橋まで下ると、「ああ、帰ってきた」という気分になるのですから、何とも不思議なもの。旧綾瀬川との合流点でもあり、自艇での通航頻度が高いからでしょう。


そして賑わう年末の雰囲気を頭上や両岸に感じながら、気持ちよく吾妻橋を通過。河畔の建物のも橋も、陽光ですべてがうららかに輝いて上機嫌、足取りも軽やかに下ります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・隅田川…5』につづく)

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令和4年度川走り納め・荒川…1

快晴との予報でしたが、朝出てみるとさにあらず、雲がそこそこあり曇りとどき晴れ、といった空模様。日照が少ないせいでしょう、思ったより体感温度が低い印象です。写真は新砂水門を出て振り返ったところ。ご覧のようなちぎれ雲を目にすると、アニメ「母を訪ねて三千里」のオープニングテーマが思い出されてしまう‥‥。

●この日は新河岸川を訪ねようと思っていました。芝宮橋(『師走の新河岸川…7』参照)が架け替えられたと聞いていたので見てみたかったのと、あわよくば少し上流まで攻められたら、と考えていたのです。
しかし、冬で空気も澄んできたし、富士山が拝めるかもと色気を出したのでした。いったん河口橋梁群をくぐって、若洲沖まで出ればイケるだろう、と南下。振り返るとちょうど陽が差して、トラスのディテールがくっきり。

これでは富士山を拝むのも難しかろうと、プレーニングのまま大回りして回頭。当初の予定どおり荒川を遡上して、新河岸川を目指すことにしました。

●5kmの里程標が立つ新小松川橋上流では、クレーン船が高水敷に接岸していました。曳船など他の作業船が見られないところから、長い間ここに腰を据えているのでしょうか。
高水敷では高々と黒い土が盛られ、ユンボが盛んに動いていましたから、浚渫土か何かの処理でしょうか。

●扇大橋と日暮里・舎人ライナーの橋をくぐろうとしたら、いいタイミングで電車が通過したので一枚。
写真は陽が差したときを狙っているので、一見晴れているように見えますが、航行中はほとんど陽光の恩恵は受けられず、比較的高速で走っていることもあって、まあ寒いのなんの。手袋をしていても指がかじかんでしまうほどで、少々やる気をそがれたのは否定できません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・荒川…2』につづく)

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日の丸クレーン船再訪

桜の咲き具合を眺めに大横川を通った後、平久川に抜けて、「3月6日の水路風景…10」で存在に気付いた、旧軍の軍用機を思わせる塗装のクレーン船と再会。通り過ぎざま、何枚かスナップしてきました。
【▼「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
5月15日のフネブネ…1

●緊急事態宣言下で仕事の方も控えねばならなくなり、ならばまめに出かけて艇の健康状態を維持しよう‥‥と、15日も近場をうろつくことができました。ありがたや。何しろ水路上で一人なので、感染対策としてはこれ以上のものはありません。
この日はフネブネとのよい出会いに恵まれたので、まずは船づくしとまいりましょう。

右写真、続航してきたもう一隻は、都港湾局の監視船「こうえいⅡ」。大きな台船を目にした後なので、ずいぶん可愛らしく見えてしまいました。

後進で離桟してくるそれは、ゴミ運搬船、押船「すみだ1号」と、プッシャーバージ「すみだ2号」のコンビですね。土曜日とあって業務船はみなさんお仕事中、働くフネブネの躍動するさまを見られるのは嬉しいものです。

●河道中央に出たところで、後進のまま右へ頭を振り、こちらへ向き直りました。回頭中の動作は、思ったより機敏な印象。プッシャーバージならではで、曳航タイプならこうはいかないでしょう。減速し近づきすぎないようにしながら、興味深く拝見。

●六叉流に至って、東雲運河に入ろうかしらと思っていたら、右手、豊洲運河からセメント船「第三十一芝浦丸」がぬっ、といった感じで登場。ゆるゆると面舵を取りつつ、微速で東雲運河へ。宇部興産に着けるのでしょうね。
ほぼ正横から見た船体は、喫水が沈んでいることもあり意外と長く見え、ふだんよりスマートな感じ。ちなみに本船の要目は、海運ナビ・芝浦海運(株)のこちらに掲載されていますので、ご参考まで。平成30年進水の、まだ若手といってよい独行艀です。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年5月15日撮影)
(『5月15日のフネブネ…2』につづく)

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2月7日のフネブネ…1

●2月7日は、気持ちのよい快晴を得て近場を散策してきました。先にフネブネから紹介し、道々のお話は後ほどさせていただきましょう。
もはや墨田川造船辰巳の顔といってよいほど、おなじみとなった巡視船「みかづき」。後ろには「ぶんごうめ」、「くがかぜ」の巡視艇ももやわれ、3隻とも見たところ完成状態のようですね。もうトライアルに出かけているのでしょう、お別れも近いに違いありません。

深田サルベージの「富士」でしょうか? 距離がありすぎてさすがに船名はわかりませんでしたが、ジブの看板から深田さんちの子であることは確か。何か大きな工事があったのかしら。

クジラを思わせるずんぐりした船首周りの魅力もさることながら、大きなユンボをそのまま、荷役設備として搭載しているのも目を引かれました。

●海老取運河では、「8月15日のフネブネ…2」で触れた、廃清掃船の近況をスナップ。
コンベアを外した空所に板が張られ、船首に二つタイヤフェンダーが下げられているなど、変化が見られますね。喫水も少しですが深くなったようです。桟橋代わりとして使い勝手のよいように、手を加えているのでしょうかね。

●京浜運河北口で、こちらもおなじみ、高輪署の消防艇「ありあけ」を左舷後方から。前傾した操舵室妻板、放水銃を2門備えたマストと精悍な風貌ですが、トランサム上の張り出しは意外と薄くて華奢な感じなのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年2月7日撮影)
(『2月7日のフネブネ…2』につづく)

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