お花見水路のフネブネ…1
(『平成最後のお花見水路…4』のつづき)

●3月31日の道々に出会ったフネブネをまとめました。毎度おなじみ墨田川造船前、艤装中の巡視艇はPC128「あさぎり」。
「はまゆき」「うみぎり」とハルナンバーの続いた艇を見てきましたが、続々と建造される巡視艇たちを見てきて、代替の時期と察せられはするもののやはり、頼もしい気持ちになります。
●小名木川にもやっていた曳船、「第一関東丸」。肌寒い曇り空に、甲板や船底色の赤系塗料が鮮やか。ホワイト/グレーのツートン塗装も引き締まった雰囲気でいいですね。
操舵室側面に掲げられた船名版が、彫り込みの木製をおごっているのも、可愛がられている感じがして好感が持てました。

●この日、一番驚いたのはこの船との出会い。大横川のお花見リベンジから帰路につき、次々に現われる行逢船を避けながら、相生橋をくぐっていると、春海運河から見覚えのある船が。
ええっ、あれは「カワセミ」? いや、そうに違いない! 「『カワセミ』運航の休止について」でも告知されていましたが、29年3月31日から姿を消していた老嬢「カワセミ」に、久しぶりに出会えたというだけでも興奮もの。しかし、以前とちょっと違うところがありますね。

●近づいたところでよく見ると、トップに柵を巡らせて屋上のデッキを復活させたこと、塗装のパターンも以前と異なること、そして何より、側面に「オリエンタルクルーズ」「EXP」の文字が。水辺ラインを離れたのだと、合点がいきました。
未確認ながら、「カワセミ」は機関の不調で航路を外れ、休止状態と耳にしていたので、移籍は意外でありました。塗装もきれいなところから、ドック入りをしたのだとすれば、エンジンも修理か載せ替えをしてもらったのでしょうか。ともあれ、せっかく大阪から遠路帰郷してきた身でもあるし、これからも東京の水路で活躍してほしいと願わずにはおれませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(31年3月31日撮影)
(『お花見水路のフネブネ…2』につづく)

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「はまゆき」「うみぎり」とハルナンバーの続いた艇を見てきましたが、続々と建造される巡視艇たちを見てきて、代替の時期と察せられはするもののやはり、頼もしい気持ちになります。

操舵室側面に掲げられた船名版が、彫り込みの木製をおごっているのも、可愛がられている感じがして好感が持てました。

●この日、一番驚いたのはこの船との出会い。大横川のお花見リベンジから帰路につき、次々に現われる行逢船を避けながら、相生橋をくぐっていると、春海運河から見覚えのある船が。
ええっ、あれは「カワセミ」? いや、そうに違いない! 「『カワセミ』運航の休止について」でも告知されていましたが、29年3月31日から姿を消していた老嬢「カワセミ」に、久しぶりに出会えたというだけでも興奮もの。しかし、以前とちょっと違うところがありますね。

●近づいたところでよく見ると、トップに柵を巡らせて屋上のデッキを復活させたこと、塗装のパターンも以前と異なること、そして何より、側面に「オリエンタルクルーズ」「EXP」の文字が。水辺ラインを離れたのだと、合点がいきました。
未確認ながら、「カワセミ」は機関の不調で航路を外れ、休止状態と耳にしていたので、移籍は意外でありました。塗装もきれいなところから、ドック入りをしたのだとすれば、エンジンも修理か載せ替えをしてもらったのでしょうか。ともあれ、せっかく大阪から遠路帰郷してきた身でもあるし、これからも東京の水路で活躍してほしいと願わずにはおれませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(31年3月31日撮影)
(『お花見水路のフネブネ…2』につづく)

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2月19日の日本橋川…1
(『2月19日の亀島川…3』のつづき)
●江戸橋をくぐった直後、前方に見える高架橋脚の一つ一つに、オレンジ色のフェンダーが巻かれているのが目につきました。
フェンダーの色が真新しく鮮やかということもあり、アクセントとしてよく目立ち、首飾りをしてもらったような、どこか可愛らしい風景にも思えます。フェンダーが丁寧に施されているこということは、もちろん理由があるわけで‥‥。

●既製のユンボを載せたタイプの、小型浚渫船がスパッドを刺して休んでいました。船名は「63号東庄丸」。出船入船ますます盛んな日本橋船着場、絶えざる航路整備が求められているのでしょう。

●日本橋の右径間を上航しようとしていたら、おなじみ「カワセミ」が入ってきました。達着シーンをものしておこうと、いったん行き足を止めてカメラを構えます。
結構な大きさの水上バスが、化粧板で飾った首都高の大屋根を頭上に頂いて、静々と進みくる光景! 少なくとも国内では、ここでしか見られない川景色です。

●行き足をゆるめて、日本橋船着場にピタリと達着。船と桟橋の長さが、まるであつらえたようでもあります。
結果的とはいえ、ここは全国でもほとんど唯一の、「屋根の下にある船着場」。鉄道でこそ、線路ごとプラットフォームを屋根の下に納めた駅というのは、多くないとはいえ決して珍しいものではありませんが、桟橋ではきわめて希少であることは、いうまでもありません(暑苦しく力説)。
●なぜか、うまく撮れないのがパターンになってしまっている、新常盤橋(外濠アーチ橋)の動輪エンブレム。今日はどうかな‥‥。
むう、何とか「大正七年」が読めるくらいには、ピントが合ったような。もっともこの後、こちらに気を取られ過ぎて、ちょっと後悔するはめになりました。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月19日撮影)
(『2月19日の日本橋川…2』につづく)

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フェンダーの色が真新しく鮮やかということもあり、アクセントとしてよく目立ち、首飾りをしてもらったような、どこか可愛らしい風景にも思えます。フェンダーが丁寧に施されているこということは、もちろん理由があるわけで‥‥。

●既製のユンボを載せたタイプの、小型浚渫船がスパッドを刺して休んでいました。船名は「63号東庄丸」。出船入船ますます盛んな日本橋船着場、絶えざる航路整備が求められているのでしょう。

●日本橋の右径間を上航しようとしていたら、おなじみ「カワセミ」が入ってきました。達着シーンをものしておこうと、いったん行き足を止めてカメラを構えます。
結構な大きさの水上バスが、化粧板で飾った首都高の大屋根を頭上に頂いて、静々と進みくる光景! 少なくとも国内では、ここでしか見られない川景色です。

●行き足をゆるめて、日本橋船着場にピタリと達着。船と桟橋の長さが、まるであつらえたようでもあります。
結果的とはいえ、ここは全国でもほとんど唯一の、「屋根の下にある船着場」。鉄道でこそ、線路ごとプラットフォームを屋根の下に納めた駅というのは、多くないとはいえ決して珍しいものではありませんが、桟橋ではきわめて希少であることは、いうまでもありません(暑苦しく力説)。

むう、何とか「大正七年」が読めるくらいには、ピントが合ったような。もっともこの後、こちらに気を取られ過ぎて、ちょっと後悔するはめになりました。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月19日撮影)
(『2月19日の日本橋川…2』につづく)

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10月4日の旧江戸川…5
(『10月4日の旧江戸川…4』のつづき)
●船台上に上架されていたのは、おなじみ水辺ラインの水上バス「カワセミ」! 船底とプロペラ周りの点検・再塗装でしょうか。めったに見ることのできない喫水線下、ここはじっくりと拝ませてもらいましょう。
とはいうものの、船首側は影になってよく見えないのですが、ここから見たかぎりでは、フラットに近い船底形状に、ぐっと突き出した形の、二組の舵やプロペラが観察できました。

●プロペラは3翼、二軸船なのですね。就航水域から、もっと船底にめり込んだような、浅喫水の造りを想像していたのですが、スケグごと船底から突き出したような構造で、運動性重視といったところでしょうか。
まあ、運動性うんぬんはうがち過ぎで、単にこなれた構造を採っただけなのかもしれません。しかし、東京の水上バスで最も小型の本船ですから、二軸をおごっていたとは、ちょっと意外な感じではありました。
●隣の船台では、都観光汽船の「アワータウン」も! ちょっとした水上バス上架まつり(笑)。
両隣が二隻の業務船でぎゅう詰めなので、「カワセミ」以上に喫水線下の形が見えづらいのが残念。かろうじて、真鍮色に光る4翼のプロペラと、舵に向かってぐっとしぼり込まれたような船底形状が見てとれます。二隻とも、河用客船にもかかわらず、喫水が結構あるんだなあ、というのが今回の印象でした。

●もやう曳船あまたある中で、今回初見のこれ、「6 SANYO」がすっかり気に入ってしまいました! 最低限の上部構造物、船首尾に立ち上げたブルワークと、この手の小型曳船の定石を踏まえながらも、くたびれた感じはまったくなく、近代味にあふれた格好よさが感じられます。
上構が直線的にまとめられていること、純白に朱を入れたような塗装も手伝って、機能的でスマートな印象。特に、申しわけ程度(失礼)のささやかなフロントグラスと、デンヨーか、小型ディーゼル機関車のボンネットをそのまま載せたような、シンプルそのもののエンジンケーシングがいいですね。
唯一ものいい(?)をつけるとすれば、排気をケーシングの側板に直で取っているため、せっかくのきれいな塗装を汚してしまっていること。ここはぜひ、格好のよい煙突をあつらえてあげてほしいところです!

●もう少し上流側に進んだところで、同じ小型曳船ながら、こちらは私好みのくたびれ方をした一隻。いえ、背後の「第27光運丸」でなく、手前の「十七おおとり」です!
褪色、錆垂れ、塗り重ねた塗料の剥離痕と、経てきた星霜を感じさせるような肌も愛おしいもの。積まれたロープやフェンダーの様子から、まだまだ元気で働いているのでしょう。
(27年10月4日撮影)
(『江戸川閘門のディテール…1』につづく)

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とはいうものの、船首側は影になってよく見えないのですが、ここから見たかぎりでは、フラットに近い船底形状に、ぐっと突き出した形の、二組の舵やプロペラが観察できました。

●プロペラは3翼、二軸船なのですね。就航水域から、もっと船底にめり込んだような、浅喫水の造りを想像していたのですが、スケグごと船底から突き出したような構造で、運動性重視といったところでしょうか。
まあ、運動性うんぬんはうがち過ぎで、単にこなれた構造を採っただけなのかもしれません。しかし、東京の水上バスで最も小型の本船ですから、二軸をおごっていたとは、ちょっと意外な感じではありました。

両隣が二隻の業務船でぎゅう詰めなので、「カワセミ」以上に喫水線下の形が見えづらいのが残念。かろうじて、真鍮色に光る4翼のプロペラと、舵に向かってぐっとしぼり込まれたような船底形状が見てとれます。二隻とも、河用客船にもかかわらず、喫水が結構あるんだなあ、というのが今回の印象でした。

●もやう曳船あまたある中で、今回初見のこれ、「6 SANYO」がすっかり気に入ってしまいました! 最低限の上部構造物、船首尾に立ち上げたブルワークと、この手の小型曳船の定石を踏まえながらも、くたびれた感じはまったくなく、近代味にあふれた格好よさが感じられます。
上構が直線的にまとめられていること、純白に朱を入れたような塗装も手伝って、機能的でスマートな印象。特に、申しわけ程度(失礼)のささやかなフロントグラスと、デンヨーか、小型ディーゼル機関車のボンネットをそのまま載せたような、シンプルそのもののエンジンケーシングがいいですね。
唯一ものいい(?)をつけるとすれば、排気をケーシングの側板に直で取っているため、せっかくのきれいな塗装を汚してしまっていること。ここはぜひ、格好のよい煙突をあつらえてあげてほしいところです!

●もう少し上流側に進んだところで、同じ小型曳船ながら、こちらは私好みのくたびれ方をした一隻。いえ、背後の「第27光運丸」でなく、手前の「十七おおとり」です!
褪色、錆垂れ、塗り重ねた塗料の剥離痕と、経てきた星霜を感じさせるような肌も愛おしいもの。積まれたロープやフェンダーの様子から、まだまだ元気で働いているのでしょう。
(27年10月4日撮影)
(『江戸川閘門のディテール…1』につづく)

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3月15日の水路風景…8
(『3月15日の水路風景…7』のつづき)

●御茶ノ水駅に近づくと、何ていうんでしょう、壁に取り付けたレール上を移動する足場が、大きく張り出しているのに目を奪われました。
同じものが、水道橋下流の南岸にもありますよね。この立体交差部分も昭和の初めに造られたものでしょうから、大規模改修の必要があるということなのでしょう。
●「カワセミ」は、聖橋あたりで転回するとのことでしたから、ここで距離を取っておかなくてはと、若干増速して引き離すことに。
引き波が護岸に当たって派手な音を立て、フェンスがうねる様子を横目で見ながら、身の縮む思いで御茶ノ水駅横を通過。すみませんすみません。

●後ろに小さくなる「カワセミ」を見て、何だか名残惜しくなり一枚。ちょうど丸ノ内線の電車が、夕日に照らされながら通過してゆく瞬間が収まりました。
あっ、写真左手手前、桜がだいぶ咲いていますね。3~4分咲きといったところでしょうか。

●御茶ノ水~水道橋間の屈曲区間に入ったところで振り返ると、お茶の水橋のすぐ上流あたりで、「カワセミ」が転回しているのが見えました。ちょっと離れ過ぎてしまったかと、後悔したものの後の祭り。乗り組みさんは船尾近くに立って、護岸との距離をワッチしているようです。窮屈そうな感じが、離れていても伝わってくるシーンではありました。
●おまけを一つ。日本橋川、常磐橋を解体している現場で、形鋼の杭に、ご覧のようなカエル君が貼り付けられているのを発見。フェンダーにしては小さいし、警戒標識とすれば、可愛らし過ぎる(笑)気が‥‥。今回初めて気づいたのですが、以前からあったのでしょうか。
(27年3月15日撮影)
(この項おわり)

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●御茶ノ水駅に近づくと、何ていうんでしょう、壁に取り付けたレール上を移動する足場が、大きく張り出しているのに目を奪われました。
同じものが、水道橋下流の南岸にもありますよね。この立体交差部分も昭和の初めに造られたものでしょうから、大規模改修の必要があるということなのでしょう。

引き波が護岸に当たって派手な音を立て、フェンスがうねる様子を横目で見ながら、身の縮む思いで御茶ノ水駅横を通過。すみませんすみません。

●後ろに小さくなる「カワセミ」を見て、何だか名残惜しくなり一枚。ちょうど丸ノ内線の電車が、夕日に照らされながら通過してゆく瞬間が収まりました。
あっ、写真左手手前、桜がだいぶ咲いていますね。3~4分咲きといったところでしょうか。


●おまけを一つ。日本橋川、常磐橋を解体している現場で、形鋼の杭に、ご覧のようなカエル君が貼り付けられているのを発見。フェンダーにしては小さいし、警戒標識とすれば、可愛らし過ぎる(笑)気が‥‥。今回初めて気づいたのですが、以前からあったのでしょうか。
(27年3月15日撮影)
(この項おわり)

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