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冬の水路まつり

ヤマ〇キ春のパンまつりみたいで恐縮ですが、賑やかになってきて楽しそうなので、勝手ながらここでまとめさせていただきます。

先日も紹介したイカロスMOOK「水路をゆく」ですが、明日の発売日を前にして、すでに昨日より一部の書店では早売りが始まっています。

たまたま売り場ご担当氏が昔お世話になった方で、「東京水路をゆく」、イカロスMOOK「水路をゆく」、下に掲げた「ワンダーJAPAN」17号の3冊を、平台に並べて「プチ水路コーナー」を作ってくださるという嬉しいお取りはからい。ありがとうございます!

昨日、夕方まで待てば見本が届くことがわかっていながら、昼休みにわざわざ買いに行ってしまうこらえ性のなさ。しかも、その姿をえぬえぬ氏に目撃され、その上大野氏に暴露されるはめに。
…あの~、細かいことですが、買ったのは2冊でなく1冊です。

少しさかのぼって、先週、ワンダーJAPAN編集部のツイッターを拝見していたら、週刊大衆12月20日号に「東京水路はしけ船紀行」という記事が掲載されているとのこと。

そのタイトルから「曳船に曳かれた艀に、同乗取材したルポ記事に違いない!」と思い込み、恥ずかしいのをガマンして(笑)買ってみたら、4色の見開き2ページにまとめられた、都内の水路風景紹介記事。あ、あれ?「はしけ」がどこにも出ていない…。

ええ…まあ、勝手に思い込んだのはこちらの方なので、もちろん苦情は言いますまいが、正直申し上げて、かなり脱力させられました。恥ずかしいのをガマンして買ったのにい(泣)。

それはさておき、記事本文の冒頭が、拙著のカバー袖紹介文の3行目にそっくりなのは、偶然の一致でしょうか。もし参考にしていただけたのなら、記事の卦下はしらにでも、その旨小さく書いていただけると嬉しかったのですが。

「週刊大衆」の記事は、イカロスMOOK「水路をゆく」と同日発売の「ワンダーJAPAN」17号に掲載される、水路記事の予告編的なもの。こちらも期待していたら、本日書店に並んだので早速購入。巻末近く13ページを割いての、「東京静脈漂流」と題した特別企画。

コースは、神田川から高浜西運河に至る、隅田川西岸の水路群を丹念に巡ったもので、対応する写真のノンブルが振られたコースマップも親切で楽しいもの。気になるパーツにぐっと迫った写真が多いのも面白く、見慣れた水路の新しい一面に触れられた思いがしたものです。

なお、こちらでは拙著を参考資料として挙げてくださっていました。ありがとうございました。

もちろん見どころは水路だけでなく、佐藤淳一氏・萩原雅紀氏による東西の巨大水門ほか、おなじみの廃墟・巨大建造物の記事も盛りだくさん。個人的には、補陀洛山寺の補陀洛渡海船に、すごく惹かれるものがありました。
また、ブックレビュー欄で拙著をご紹介いただいています。こちらも御礼申し上げます。

最後になりましたがもう一つ。この「冬の水路まつり」ぶりに触発されてか、バドン氏が川つながりのTシャツ(【川T/リバティ】図案投票受付開始)を企画されています。皆さんはどれがお好みでしょうか。


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タグ : イカロスMOOK水路をゆくイカロス出版ワンダーJAPAN

イカロスMOOK「水路をゆく」が完成間近

廃道、酷道、首都高といった題材で、ユニークかつ濃厚なムックを頻発しているイカロス出版から、ついに東京の水路を主題としたムックが刊行されます。

その名はなんと、
 「水路をゆく」! 

江東、多摩川、芝浦など、各エリア別に見どころをカラー写真で紹介するルートガイドから、大田道灌以来の水路の歴史、都内で遊覧を楽しめる各団体・船社の案内、ゴミ運搬船や清掃船、鋼材運搬船のルポ、さらに水門・橋など土木構造物の紹介はもちろん、暗渠や川跡めぐりもありと、もう盛りだくさんかつ興奮させる内容です。

特筆したいのは、イカロスMOOKのシリーズでは珍しく、付録として神田川・日本橋川・亀島川を通しで撮影したDVDがついていること。

鉄道車輌の運転台から、撮影したビデオというのはよくありますが、艇から見た水路風景の動画が商品化されるのはまだ少ないこともあり、水路の本の付録としては、これ以上のものはないといってよいでしょう。


本文「東京水路ルートガイド」のひと見開きをお目にかけます(許諾済)。なお、画像は校正紙を縮小加工したものなので、発売される誌面とは一部異なる場合があります。
バックの美しい地図にご注目ください、「江東ドボクマッピング」でも地図を担当された、杉浦貴美子氏によるものです。

ええ…お察しのこととは思いますが、ありがたいことに、今回もお声掛けいただいて、記事を書かせていただきました。

タイトルがタイトルだけに、誤解を招きそうなのでお断りしておきますが、今回は数人の執筆者がおられ、私が担当させていただいたのは、「東京水路ルートガイド」「水路の基礎知識」ほか、一部のページに過ぎません。
それだけに、各人各様の水路に対する「面白がり方」が現われて、誌面を多彩なものにしていると思います。

上の写真は、付録DVDの撮影風景。わが木っ端ブネにお座敷がかかり、演出家・野田真外氏(ブログ『都市河川学会』)をお迎えし、フロントに野田氏ご持参のカメラを固定しての撮影行です。
カメラが回っている最中はもちろん私語厳禁の沈黙航行、途中、神田川で曳船とバージに追いついてしまった時は、ドキドキしました。幸い曳船が…イヤ、あとは見てのお楽しみということで。

編集ご担当は、すでに当ブログではおなじみの水路愛好家、大野達也氏。写真はDVD撮影の帰りの神田川、バウでカメラを構えてゴキゲン(?)のところをスナップ。

実はこのムックのお話、今年の1月からいただいていたものの、本格的に始動したのが、夏も終わりになってから。その間に「東京水路をゆく」の方が先に進んでしまい、結果的に似たようなタイトルの本が、前後して出る形になってしまいました。

つまり、二冊の水路本の企画は並行して進んでいたわけです。この点、大野氏の名誉のためにも、特に強調しておきたいと思います。

ともあれ、4年にわたって掲げてきた、今や懐かしくもある旧ブログのタイトルと、奇しくもズバリ同題の誌面に書かせていただけるというのは嬉しいことで、大野氏の思い入れたっぷりな仕事ぶりに背中を押され、楽しく作業させていただきました。ありがとうございました。

発売日は12月17日(金)だそうです。ぜひ書店でお手にとってご覧ください。


(22年11月3日撮影)

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タグ : イカロスMOOK水路をゆくイカロス出版砂町運河神田川