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6月7日の水門…1

(『6月7日のフネブネ…5』のつづき)

173026.jpgさて、同日にうろついた道々のスナップです。隅田川経由で、荒川の秋ヶ瀬までひとっ走りしてきました。雲は少し多かったものの、風は爽やかでおおむね陽が射し、初夏の川面を楽しむことができました。

隅田川流頭部、岩淵水門は中央径間が閉鎖され、真ん中から向こうの空が見渡せる格好に。扉体は色がだいぶ褪せて青い塗料が落ち、錆止めが露出しているところも見られます。「青水門」の通称にたがわない鮮やかな色に、再塗装されるといいですね。

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菖蒲川の河口を守る、三領水門の前を通りかかると‥‥。

おお! いつもは水面ギリギリまで下げられている扉体が、二枚とも少し上がっている! しかも、向こうには台船らしき船影も! これは寄り道せずにおらりょうかと、興奮でハフハフしながら減速して舵を右へ。

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相変わらず多い釣り人さんの目線が痛いのと、時間も限られていたのでのぞき込むだけにとどまりましたが、扉体は通航に十分な高さまで上がっていることを確認(以前の様子は、過去ログ『秋晴れの荒川散歩…2』参照)。さらに魚探の感を見ていたら、以前より水深が深くなっているような気が‥‥。浚渫されたのかしら?

釣り人さんの少ない、夜明けあたりを狙って、しかも潮位が高い日であれば、菖蒲川を攻めることも不可能ではありません。工事が終わらないうちに、再訪できればよいのですが!

173029.jpg可航区間最奥部も間近な、朝霞水門(右)と、さくらそう水門も一枚づつ。急速に曇ってきて暗くなってしまいましたが、両水門のどこかSFじみた容貌はなお健在です。

翳る陽射しとともに渡ってくる冷たい風に、さざ波立つ川面も爽やかで、実に気持ちの良い水門風景を堪能。一応航行禁止区域なので、入ったことはないけれど、真下くらいまでは行けるのかしら。

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撮影地点のMapion地図

(27年6月7日撮影)

(『6月7日の水門…2』につづく)

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タグ : 荒川菖蒲川隅田川岩淵水門三領水門朝霞水門さくらそう水門

年の瀬の荒川…8

(『年の瀬の荒川…7』のつづき)

46036.jpg武蔵野線橋梁の裏側を眺めながらくぐると、橋脚の向こうにぬっと姿を現す御大が、「三大豪華水門」の一つ、さくらそう水門。第一調節池を横切る派川・鴨川の河口に造られた水門です。

あっ、いま写真を見ていて気づいたのですが、橋脚に取り付けられた水位尺が、途中でむしられたようになっていますね。増水時の水流の激しさが感じられて、怖気をふるいました。

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まあ、こちらも朝霞水門に劣らず強烈で、特に巻上機室の部分だけ見ていると、とても水防施設とは思えないフンイキ。柱のない連節窓のおかげで、さぞかし眺望は良いでしょう。見学会でもあったら、ぜひ入ってみたいです。

さくらそう水門、ご覧のとおり常時開ですが、高水敷の手前側、赤地に白線の「進入禁止」の標識が立てられており、残念ながら入ることはできません。

46038.jpg水門と別れて、すぐ上流左手、34km地点に見えてくるのが、秋ヶ瀬緊急船着場。荒川可航域、最上流の船着場です。

固定岸壁に加えて可動桟橋やスロープを備えていたり、ポンツン桟橋のものもある、荒川にある他の「リバーステーション」を名乗る船着場たちとくらべると、赤いビットを並べただけの岸壁のみというのは、いかにも簡素な感じがします。
「緊急船着場」なる名前の由来も、一旦火急のときにだけ役立てるような、最低限の規格だよ、という意味なのでしょう。

一見しただけでは、ビットの並ぶ部分だけが岸壁のように思えますが、写真左手にも、スロープを経て一段低まった岸壁が伸びています。つまり干満2段式の岸壁で、低い方は増水時に泥が溜まり、草が生い茂って隠れてしまったようですね。

46039.jpg青空に引かれた朱色の真一文字、県道40号線の秋ヶ瀬橋が見えてきました。堤防が高水敷の向こうに去り、障害物も少ないので、橋の全貌がすっきりと見渡せます。

風はますます強く、スロットルを緩めても、かなりの速度で走っているような錯覚に襲われるほど。それでも波高がこの程度で済んでいるのは、内水のありがたいところです。

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桁側面、流路中央のあたりに、プロペラのシルエットに斜線を描いた「動力船通航禁止」を示す標識を掲げた秋ヶ瀬橋。

河口より34.25km地点、荒川遡上の実質的終点です。
撮影地点のMapion地図


(22年12月29日撮影)

(『年の瀬の荒川…9』につづく)

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タグ : 荒川さくらそう水門秋ヶ瀬緊急船着場橋の裏側