6月7日の水門…1
(『6月7日のフネブネ…5』のつづき)
●さて、同日にうろついた道々のスナップです。隅田川経由で、荒川の秋ヶ瀬までひとっ走りしてきました。雲は少し多かったものの、風は爽やかでおおむね陽が射し、初夏の川面を楽しむことができました。
隅田川流頭部、岩淵水門は中央径間が閉鎖され、真ん中から向こうの空が見渡せる格好に。扉体は色がだいぶ褪せて青い塗料が落ち、錆止めが露出しているところも見られます。「青水門」の通称にたがわない鮮やかな色に、再塗装されるといいですね。

●菖蒲川の河口を守る、三領水門の前を通りかかると‥‥。
おお! いつもは水面ギリギリまで下げられている扉体が、二枚とも少し上がっている! しかも、向こうには台船らしき船影も! これは寄り道せずにおらりょうかと、興奮でハフハフしながら減速して舵を右へ。

●相変わらず多い釣り人さんの目線が痛いのと、時間も限られていたのでのぞき込むだけにとどまりましたが、扉体は通航に十分な高さまで上がっていることを確認(以前の様子は、過去ログ『秋晴れの荒川散歩…2』参照)。さらに魚探の感を見ていたら、以前より水深が深くなっているような気が‥‥。浚渫されたのかしら?
釣り人さんの少ない、夜明けあたりを狙って、しかも潮位が高い日であれば、菖蒲川を攻めることも不可能ではありません。工事が終わらないうちに、再訪できればよいのですが!
●可航区間最奥部も間近な、朝霞水門(右)と、さくらそう水門も一枚づつ。急速に曇ってきて暗くなってしまいましたが、両水門のどこかSFじみた容貌はなお健在です。
翳る陽射しとともに渡ってくる冷たい風に、さざ波立つ川面も爽やかで、実に気持ちの良い水門風景を堪能。一応航行禁止区域なので、入ったことはないけれど、真下くらいまでは行けるのかしら。

【撮影地点のMapion地図】
(27年6月7日撮影)
(『6月7日の水門…2』につづく)

にほんブログ村

隅田川流頭部、岩淵水門は中央径間が閉鎖され、真ん中から向こうの空が見渡せる格好に。扉体は色がだいぶ褪せて青い塗料が落ち、錆止めが露出しているところも見られます。「青水門」の通称にたがわない鮮やかな色に、再塗装されるといいですね。

●菖蒲川の河口を守る、三領水門の前を通りかかると‥‥。
おお! いつもは水面ギリギリまで下げられている扉体が、二枚とも少し上がっている! しかも、向こうには台船らしき船影も! これは寄り道せずにおらりょうかと、興奮でハフハフしながら減速して舵を右へ。

●相変わらず多い釣り人さんの目線が痛いのと、時間も限られていたのでのぞき込むだけにとどまりましたが、扉体は通航に十分な高さまで上がっていることを確認(以前の様子は、過去ログ『秋晴れの荒川散歩…2』参照)。さらに魚探の感を見ていたら、以前より水深が深くなっているような気が‥‥。浚渫されたのかしら?
釣り人さんの少ない、夜明けあたりを狙って、しかも潮位が高い日であれば、菖蒲川を攻めることも不可能ではありません。工事が終わらないうちに、再訪できればよいのですが!

翳る陽射しとともに渡ってくる冷たい風に、さざ波立つ川面も爽やかで、実に気持ちの良い水門風景を堪能。一応航行禁止区域なので、入ったことはないけれど、真下くらいまでは行けるのかしら。

【撮影地点のMapion地図】
(27年6月7日撮影)
(『6月7日の水門…2』につづく)

にほんブログ村
年の瀬の荒川…8
(『年の瀬の荒川…7』のつづき)
●武蔵野線橋梁の裏側を眺めながらくぐると、橋脚の向こうにぬっと姿を現す御大が、「三大豪華水門」の一つ、さくらそう水門。第一調節池を横切る派川・鴨川の河口に造られた水門です。
あっ、いま写真を見ていて気づいたのですが、橋脚に取り付けられた水位尺が、途中でむしられたようになっていますね。増水時の水流の激しさが感じられて、怖気をふるいました。

●まあ、こちらも朝霞水門に劣らず強烈で、特に巻上機室の部分だけ見ていると、とても水防施設とは思えないフンイキ。柱のない連節窓のおかげで、さぞかし眺望は良いでしょう。見学会でもあったら、ぜひ入ってみたいです。
さくらそう水門、ご覧のとおり常時開ですが、高水敷の手前側、赤地に白線の「進入禁止」の標識が立てられており、残念ながら入ることはできません。
●水門と別れて、すぐ上流左手、34km地点に見えてくるのが、秋ヶ瀬緊急船着場。荒川可航域、最上流の船着場です。
固定岸壁に加えて可動桟橋やスロープを備えていたり、ポンツン桟橋のものもある、荒川にある他の「リバーステーション」を名乗る船着場たちとくらべると、赤いビットを並べただけの岸壁のみというのは、いかにも簡素な感じがします。
「緊急船着場」なる名前の由来も、一旦火急のときにだけ役立てるような、最低限の規格だよ、という意味なのでしょう。
一見しただけでは、ビットの並ぶ部分だけが岸壁のように思えますが、写真左手にも、スロープを経て一段低まった岸壁が伸びています。つまり干満2段式の岸壁で、低い方は増水時に泥が溜まり、草が生い茂って隠れてしまったようですね。
●青空に引かれた朱色の真一文字、県道40号線の秋ヶ瀬橋が見えてきました。堤防が高水敷の向こうに去り、障害物も少ないので、橋の全貌がすっきりと見渡せます。
風はますます強く、スロットルを緩めても、かなりの速度で走っているような錯覚に襲われるほど。それでも波高がこの程度で済んでいるのは、内水のありがたいところです。

●桁側面、流路中央のあたりに、プロペラのシルエットに斜線を描いた「動力船通航禁止」を示す標識を掲げた秋ヶ瀬橋。
河口より34.25km地点、荒川遡上の実質的終点です。
【撮影地点のMapion地図】
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の荒川…9』につづく)

にほんブログ村

あっ、いま写真を見ていて気づいたのですが、橋脚に取り付けられた水位尺が、途中でむしられたようになっていますね。増水時の水流の激しさが感じられて、怖気をふるいました。

●まあ、こちらも朝霞水門に劣らず強烈で、特に巻上機室の部分だけ見ていると、とても水防施設とは思えないフンイキ。柱のない連節窓のおかげで、さぞかし眺望は良いでしょう。見学会でもあったら、ぜひ入ってみたいです。
さくらそう水門、ご覧のとおり常時開ですが、高水敷の手前側、赤地に白線の「進入禁止」の標識が立てられており、残念ながら入ることはできません。

固定岸壁に加えて可動桟橋やスロープを備えていたり、ポンツン桟橋のものもある、荒川にある他の「リバーステーション」を名乗る船着場たちとくらべると、赤いビットを並べただけの岸壁のみというのは、いかにも簡素な感じがします。
「緊急船着場」なる名前の由来も、一旦火急のときにだけ役立てるような、最低限の規格だよ、という意味なのでしょう。
一見しただけでは、ビットの並ぶ部分だけが岸壁のように思えますが、写真左手にも、スロープを経て一段低まった岸壁が伸びています。つまり干満2段式の岸壁で、低い方は増水時に泥が溜まり、草が生い茂って隠れてしまったようですね。

風はますます強く、スロットルを緩めても、かなりの速度で走っているような錯覚に襲われるほど。それでも波高がこの程度で済んでいるのは、内水のありがたいところです。

●桁側面、流路中央のあたりに、プロペラのシルエットに斜線を描いた「動力船通航禁止」を示す標識を掲げた秋ヶ瀬橋。
河口より34.25km地点、荒川遡上の実質的終点です。
【撮影地点のMapion地図】
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の荒川…9』につづく)

にほんブログ村
| HOME |