鍵屋資料館

(『水上バスで淀川遡上…8』のつづき)

15066.jpg交通量の多い堤防道を降りて、旧枚方宿に入ると、先ほどまでの喧騒がウソのような、静かでしっとりとした家並み。

いっしょに下船したお客さんの後について、今回の昼食処である、「市立 枚方宿鍵屋資料館」へ。イヤ、お腹が空いていたので筆が滑りましたが、淀川舟運に関する、素晴らしい展示のある博物館であるだけでなく、建物自体が、一部は文化8年(西暦1811年)建築という、貴重な存在なのです。
…しかし、お腹が空いた!

15067.jpgえ~と、軒下のこの部分、「うだつ」でいいんでしたっけ? こんなところに、浮き彫りに彩色された鍵屋の紋が! 素敵ですね。

さっそく二階へ通され、堤防道の見える重厚な広間で、お待ちかねの昼食。名物・くらわんか寿司と、アツアツのごんぼ汁をいただきました。
どちらも大変美味しかったのですが、特にごんぼ汁が、味噌を薄めに溶き、ダシをきつめにしたような感じの味噌汁で、クセになりそうな美味しさでした。お代わりしておけばよかった…。

15068.jpg食事の後は、飴色に磨きこまれた床や柱に星霜を感じながら、展示を見学。最盛期の枚方宿の復元ジオラマ、三十石舟の模型と、水運趣味的にも見どころ盛りだくさん。一階受付では、立派な図録も販売されています。

圧巻はやはり、吹き抜けに造られた、くらわんか舟の実物大模型。鍋の汁や団子が実にリアルで、美味そうに見えてしまうのは、まだお腹が空いているせいでしょうか…。

あ、そうそう、くらわんか舟で思い出したのですが、東京港にも、これによく似た「船相手の商売をする舟」があったんですよね。

お台場などに繰り出す屋形船に接舷して、飲み物や菓子などを売る船、ずいぶん前に一度テレビで見て、いつか出会うだろうと期待していたのですけれど、ついぞお目にかかったことはなし。今でも、営業されている方はおられるのでしょうか。

15069.jpg鍵屋資料館を辞して、旧枚方宿の街並みを楽しみながら歩き、堤防沿いにある淀川資料館へ。水上バスでもご一緒した、職員の方によると、当館はわが国最初の「川の博物館」なのだとか。

淀川の治水の歴史や、川に棲む生き物の展示を楽しく拝見。資料室ではいくつか調べものもさせていただき、短時間ながら有意義な見学でした。
撮影地点のMapion地図

15070.jpg淀川の旅と舟運時代の面影に大満足の体で、枚方を離れました。枚方市駅より、ふたたび京阪電車のお世話になり、次の目的地、京都市は中書島に向かいます。

駅に急ぐ途中で…おおお、これは渋いお風呂屋さん。つい吸い寄せられてしまいがちな枚方の街、油断なりません。


(21年9月11日撮影)

(『伏見十石舟…1』につづく)

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タグ : 鍵屋資料館 淀川資料館 くらわんか舟