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お茶の水分水路吐口に注意書きが掲示される

先日、撮影のお手伝いでたびたびご一緒しているH艇長と雑談をしていたら、「分水路の入口に、『通航は自己責任で』云々と書いてある看板が掲げられましたよ!」との情報をいただきました。

おお、ついに都建設局も、おおやけに分水路の通航を認めるようになったか! と感慨もひとしおでした。

すでに7年前、「神田川・分水路の通航について」で、都建設局河川部にお伺いした結果を詳しくまとめたとおり、「船舶の航行用に造ったものではないので、積極的に認めるわけにはいかないけれど、河川の一部で公有水面扱いだから通航禁止とまではいわない。通航には十分な注意を。」というニュアンスのお答えをいただきましたから、少なくとも航行に差し障りはないとの確証は得ていたものの、自ら周知に乗り出してくるとは思わなかったので、ちょっと意外ではありました。

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大好きな分水路に変化があったとなれば、いつもなら横っ飛びに艇を出し実見におよぶところですが、残念なことに艇は修理中。看板の存在は電車の車窓から確認できたものの、やはり文言を含めて記録したく、本日用足しの帰りに訪ねてきました。

昌平橋の下流側人道橋から見てみると、ゼブラ塗装で囲まれた看板がポータルの上部、銘板の下に見えますね。ぐっと引き寄せて、内容を確認しましょう!

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注意」と赤字で大書きした右に、

〇酸素欠乏の可能性あり
〇雨で急激な増水、潮位による満水の可能性あり
〇内部は狭隘で旋回困難、視界不良
〇事故が起きても自己責任
           東京都第六建設事務所

‥‥とありました。

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ううん、も少し平易な文体で願いたいところだなあ、というのが読み下した当初の感想でしたが、いかにも恐ろしげではあり、準備もなく気軽に通ってみようとする人に、冷や水を浴びせて立ち止まらせる、というのが目的なら、これで当面は十分でしょう。

少々妙に感じられたのは、誰に宛てて、という点が抜け落ちているところ。「分水路を航行する船舶の方へ」とか、タイトル的なものがあってもよさそうなものです。

想像ではありますが、7年前の回答にもあったように「分水路の通航を積極には首肯することができない」という原則には変化がないのでしょうから、ここで対象になる事物を明文化して掲げると、かえって通航を勧めたこととみなされ、差し障りがあるのかもしれません。

ご担当部署的にも悩んだあたりがにじみ出てくるような、苦肉の策といってよい文面ではありますが、分水路に関する大きな一歩として記憶したいものですし、通航する側としてもこの心意気に応え、入念な準備と十分な注意を払って、安全第一を心がけたいものです。

いま一つ。せっかく通航を(消極的にせよ)認める動きになったのですから、可能であれば、通航される方々に、分水路の存在とたゆまぬ維持整備によって、神田川南岸の低地が洪水禍からまぬかれていることを、もっと周知する手立てが欲しいものです。

例えばチャーター観光船で、分水路建設の経緯や効能などの解説を聞きながら通航しますよ、というツアーができれば、分水路を造り、維持している皆さんにとっても悪いことではないでしょう。水防・治水への理解にも大いに役立つことと思います。

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おまけ。昌平橋交差点といえば、上空高くを斜めに横切る、松住町架道橋の雄姿を仰がずにはおれないもの。ちょうど夕陽が構造を照らす時刻で、継手やリベットがくっきりと浮かび上がり、古豪橋梁ならではの美しさを堪能できました。
撮影地点のMapion地図

(30年10月7日撮影)

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タグ : お茶の水分水路 分水路 神田川

5月20日の神田川・日本橋川…1

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…3』のつづき)

220066.jpg毎度おなじみ神田川の落し口であります。せっかくピカピカに晴れてきたのですから、巡視船へリベンジをかければよさそうなものですが、そこはそれ。

あれ、左手の護岸、キレイになりましたね。しかも桟橋タイプの人道が堤防を乗り越えて、下流側へ続いています。隅田川水上派出所の前までテラスが延伸されたので、ここに出入口を設けたのでしょう。


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屋形がひしめく船宿街を、最微速でそろそろ歩かせていると、数隻のカヤックが下ってきました。お天気も好転しましたし、この日は水も割と澄んでいましたから、楽しめたでしょう。

先頭の男性、我が艇を発見して少し警戒の面持ちでしたが、面舵に当て十分距離を取ってから「こんにちは~!」と挨拶したら、笑顔で手を振ってくれました。これから恐らく、隅田川を下り亀島川に帰られるのでしょう、皆さんお気をつけて。

220068.jpg高欄の横断幕は‥‥‥‥ええ、ごもっともでございますよ。

江東内部河川に加えて、目黒川も厳しくなってきましたから、神田川・日本橋川の一周コースは、PWCにも開かれた都市河川としては、ほとんど唯一の存在になりつつあるといっても、いい過ぎではないでしょう。この上はお互い気をつけて、気持ちよく楽しめるように心がけたいものであります。

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4月22日の記事で、水道橋下流の疎通口に、ちょっと違和感(笑)のある工事中の看板が掲げられていたことに触れましたが、ここお茶の水分水路の吐口にも、全く同じ看板があるのを発見。

しかも、分水路内の側壁に、青い鋼板みたいなものでバッチを当てているのが見えます。どうやら下流側から、補修の手を入れているみたいですね。

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本郷台の堀割区間に至り、聖橋を遠望して一枚。河上を駆け抜ける丸ノ内線電車、背後に立ち並ぶ高層ビル群、そして聖橋の真新しい肌と、構造物の交錯した川景色はよいものです。

この角度から見ると、本当に聖橋が完全復活したさまが実感できて、しみじみ嬉しいものが。この向こうの巨大足場はまだ稼働中で、しばらく落ち着かない部分はありますが、神田川の象徴ともいえるこの区間が茗渓の風情を取り戻すのも、そう遠いことではないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…2』につづく)

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タグ : 神田川 お茶の水分水路 分水路

分水路に工事中の看板が‥‥

昨年2月、「2月19日の日本橋川…2」で、お茶の水分水路の呑口からシールドマシン発進縦坑まで、工事に入る告知があったことに触れましたが、最近になって「工事中の看板が設けられた」というのを人づてに聞き、本日用足しの道々見に行って来ました。

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おなじみ水道橋の下流、お茶の水分水路の呑口と、水道橋1号分水路の吐口を兼ねる、疎通口を橋上から眺めて。日中は27℃超に達した夏日でしたが、風が少し強めで冷たかったこともあり、暑さが堪えるというほどではありません。

去る2月3日にくぐったときは、冬の間に枯れて落ちたものだと思っていましたが、新緑の時季を迎えてもスダレ状になっていませんね。もしかして、最近は剪定しているのかしら? だとしたら艇の通航を考えてくれるようになったのか‥‥。イヤ、そんなことはありませんよね。流下の阻害になるものを取り除いたか、単に美観上といったところでしょう。

話が脱線しました。で、どこに看板があるかって? ホラ、よ~く見て下さい。一番上流側の径間の、さらに左‥‥。

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‥‥小っちゃいな。

もっとこう、工期や施工区間も併記した、ある程度の大きさのものを想像していたので、この小ささと表記のあっさり具合には驚きました。しかも、道路工事なら電柱に立て掛けるような、陸用の看板を流用(特に工夫さんがスコップで掘っている絵柄があるあたり!)したというのも、どこか力が抜けたような雰囲気が濃厚で、逆に印象深かったものです。

218053.jpgさらにズームでたぐって一枚。足場に番線か何かでくくりつけてあるのかと思ったら、ボルトを打ち金具を介した、意外としっかりとした取り付け。よく見ると、天と左右にはコーナーフェンダーが貼り付けられていて、船艇の衝突に備えてある‥‥。下端に書かれた「NODAK」なるロゴ、施工会社名(ノダック株式会社)みたいですね。

しかし、特に説明もなく、完全に通航船艇のみに向けたメッセージというあたり、えもいわれぬ(?)ものが。表向きは舟航施設でない分水路を、通航する艇(ハイ、私もその一人です)が結構あり、担当会社にもその旨都から指示が出ているような気もして、何か悪いことをしたような、妙な気持になったのでした。
撮影地点のMapion地図

(30年4月22日撮影)

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タグ : 神田川 水道橋分水路 お茶の水分水路 分水路

2月3日の川景色…8

(『2月3日の川景色…7』のつづき)

217036.jpgお茶の水分水路通航のリクエストを受けて、昌平橋北詰の吐口よりいざ進入。そんなに久しぶり、という感覚は持っていなかったのですが、過去記事で確認してみたら26年3月以来、4年ぶりだったのですね。

気温はまだ低い時期にもかかわらず、入ってみるとムッとして、いつもより湿度が高い感じがしました。


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特に変化はない場所ではありますが、暗闇とあって写真がなかなかうまく撮れないこともあり、数打ちゃ当たるとばかりにバシバシと(やっぱりうまく撮れないあたり)。

ご存知シールド区間の始まり、ブレブレのザラザラになったものの、湛水線と水面が区別できるように撮れたのが救われた点。

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今回一番嬉しかったのは、「3月16日のお茶の水分水路…2」でその存在にようやく気付いた、「可撓セグメント」の看板がきれいに撮れたこと。正しくは「可撓セグメント部」だったんだ‥‥。

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そして発進縦坑を下流側から。何度訪ねても、荘厳な静謐さに打たれるものが。フラッシュの光の加減かもしれませんが、クレーンのレールの下端、こんなに白かったかな?

まあ、これだけ湿度の高く、密閉に近い環境下であれば、錆に天井から染み出してきたもろもろが付着して、白く育ってくるのも無理はあるまい‥‥と素人なりに妄想。

217040.jpg毎度おなじみ呑口からの光景も。もっとこう、水面の反射が天井にきれいな模様を作って、風情があるところをものしたかったのですが、季節柄緑のスダレがないせいでしょうか、いま一つの結果に。

もっとも蔦が下っていると、脱出の際に場所を選んだり、艇内が枯葉で散らかったりして面倒ではあるので、その点気楽ではありました。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…9』につづく)

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タグ : 神田川 お茶の水分水路 分水路 シールドマシン発進縦坑

3月16日のお茶の水分水路…3

(『3月16日のお茶の水分水路…2』のつづき)

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発進縦坑に入る直前で、スロットルをニュートラルにし、行き足だけでゆっくりと進みながら、何度もシャッターを切りました。結構な枚数を消費した割に、上流側を撮ったもので何とか見られるのは、先日からのタイトルと上の2枚のみ。とほほ‥‥。

まあ、滲出による壁の変色や、レールや手すりといった鉄部の錆び具合など、ディテールがそこそこ撮れたので、よしとしましょう。ちなみに、光があたっているあたりの継ぎ目から、水がポタポタと垂れてくるので、通られる際はご注意。

148012.jpg振り返って下流側も。セグメントの断面、石造アーチの輪石を思わせる継ぎ目が見えますね。それともこの継ぎ目が、「可撓セグメント」のたわみを許す仕掛け、そのものなのでしょうか。

下写真、上流開鑿区間に鼻先を突っ込んだところで、ふたたび闇に帰ろうとするシールドの洞門をもう一枚。黒々とした湛水線や水面と、溶けあうかのような漆黒の闇! 怖気をふるいつつも、惹かれるものがあります。


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148014.jpg上流開鑿区間、管渠の合流部が口を開けたところの天井に、気になる数字が。う~ん、以前来たときは気づかなかった‥‥何だろう、これは?

よく見ると、コンクリートの継ぎ目と何か関係があるようですね。工事中の開口部だったところか、竣工後の補修か何かに関連したものでしょうか。



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というわけで、おなじみ緑のスダレがある呑口に到達、毎度のことながら陽光のありがたさをしみじみと味わいつつ、分水路にお別れです。

上流から数えて3径間目で出たのですが、蔦のスダレをもろにかぶってしまい、枯草やら木っ端クズやらがバラバラと落ちてきて、艇内がとっちらかってしまいました。
撮影地点のMapion地図

(26年3月16日撮影)

(『3月16日の川景色…1』につづく)

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タグ : お茶の水分水路 分水路 神田川 シールドマシン発進縦坑