6月7日の辰巳埠頭

先日、墨田川造船でトランサムのみ拝んで姿を消した、「みかづき」の艤装中のシーンを期待して、辰巳埠頭の艤装桟橋と浮きドックのある一角を、最初の目的地としたのであります。

●曙運河を出て、右へ舵を切ると‥‥おお、入渠中の艇がいますね! 巡視艇ではなく、警察船艇のような雰囲気です。近づいてみましょう。こちらに来るのも久しぶりで、新顔を見られるとなれば、自然に顔もほころぶというもの。

●ほぼ真後ろから。トランサムの船名は「ぼうそう」、定繋港は東京。塗装から間もないのでしょう、グレーの舷側色も、船底色も鮮やか。ピカピカに磨かれて金色に輝いている真鍮のペラは、3軸でした。走りもきっとパワフルでしょうね。

●左舷に回って、ドックの開口部からのぞいた舷側の文字を読むと‥‥どうやら、千葉県警の警備艇みたいですね。嬉しい出会いではありました。
期待した「みかづき」ですが、影も形もなし‥‥う~ん、残念。以前の経験から考えて、結構な期間を艤装に費やすであろうとみていたので、もういなくなるとは!

ゲートブリッジをかすめて、砂町南運河経由で荒川に入ろうと、スロットルをぐっと倒しプレーニングへ。結構な距離を走るので、メリハリをつけて効率よくまいりましょう。
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の砂町南運河』につづく)

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8月13日の川景色…4
(『8月13日の川景色…3』のつづき)
●こちらの帰り道の落ち穂拾い。たまには、あけぼの水門もちゃんと(何がちゃんとなのかは略)スナップしておこう。「江東5大水門」の一つなのですから。
見通しが悪く、人目も乏しいせいか、東雲水門や辰巳水門に見られるようなスローガンも掲げられておらず、また東京の水門では珍しく、名前がひらがな表記です。格子に覆われてわかりづらいものの、魚のような帆のような、何かをモチーフにした絵柄が描かれている「お絵かき水門」でもあります。

●ここを古賀オールのバージが、手に汗握る思いですり抜けているんだよなあ‥‥。水門をくぐった北側では、鋼管矢板の打ち込み作業中でした。新しい護岸か、テラスでもできるのかしら。

●綾瀬川下流部を通ったとなれば、見逃せない堀切菖蒲水門。最近見学会も催され、多くの参加者があったとのこと。都内の水門の中でも、巻上機室、扉体ともに類を見ない変わり型、維持はその分大変かと思いますが、頑張っていただきたいものです。

●ちょうど陽をさえぎった雲の下で、新イグアナクレーンにご機嫌伺い。
‥‥いや、もう代替わりしてだいぶ経つのですから、「新」は取った方がいいかな。レールをつなぐお仕事がここで続くかぎり、変わらぬ姿で踏ん張っていてほしいもの。

●そして古賀オール、第三工場ヤードクレーン! 都内の運河畔にある荷役設備が数えるほどになった今も、万丈の気を吐くこの揺ぎ無さ! 古賀さんがホームグラウンドである運河地帯に在ってくれることに、ただ感謝のほかありません。
(29年8月13日撮影)
(この項おわり)

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見通しが悪く、人目も乏しいせいか、東雲水門や辰巳水門に見られるようなスローガンも掲げられておらず、また東京の水門では珍しく、名前がひらがな表記です。格子に覆われてわかりづらいものの、魚のような帆のような、何かをモチーフにした絵柄が描かれている「お絵かき水門」でもあります。

●ここを古賀オールのバージが、手に汗握る思いですり抜けているんだよなあ‥‥。水門をくぐった北側では、鋼管矢板の打ち込み作業中でした。新しい護岸か、テラスでもできるのかしら。

●綾瀬川下流部を通ったとなれば、見逃せない堀切菖蒲水門。最近見学会も催され、多くの参加者があったとのこと。都内の水門の中でも、巻上機室、扉体ともに類を見ない変わり型、維持はその分大変かと思いますが、頑張っていただきたいものです。

●ちょうど陽をさえぎった雲の下で、新イグアナクレーンにご機嫌伺い。
‥‥いや、もう代替わりしてだいぶ経つのですから、「新」は取った方がいいかな。レールをつなぐお仕事がここで続くかぎり、変わらぬ姿で踏ん張っていてほしいもの。

●そして古賀オール、第三工場ヤードクレーン! 都内の運河畔にある荷役設備が数えるほどになった今も、万丈の気を吐くこの揺ぎ無さ! 古賀さんがホームグラウンドである運河地帯に在ってくれることに、ただ感謝のほかありません。
(29年8月13日撮影)
(この項おわり)

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6月14日の曙運河

柵の開口から、ふとのぞき込んでみると、あっ、マルコ・ポーロだ! 都内の河用旅客船数ある中で、最も川蒸気に近いスタイルの、お気に入りの一隻。今はここを定繋地にしていたのですね。


水門の向こうは、湾岸道路曙橋、首都高湾岸線ともに上下線、りんかい線、有楽町線と橋がひしめき合う密集地帯。京葉線のトラスや水門の管理橋、運河南口の新曙橋まで含めると、実に9本の橋が架かっています。

沈船、昔は方々に会った記憶があるのですが、最近はすっかり整理され、本当に少なくなりました。都内では2ヶ所くらいかな‥‥。廃曳船の以前の姿は、過去ログ「曙運河南端部」参照。

●そして曙運河南口といえば、黄色い塗装も鮮やかな、墨田川造船の浮きドック。
しかし、朝凪とあって水面は平らか、この時季得がたい好天とくれば、チャンスとばかり沖に乗り出してみたくなるもの。久しぶりに、ゲートブリッジに挨拶してゆくとしましょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の13号地沖』につづく)

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超弩級! クレーンバージ船隊…1

上げ潮で水面が渦を巻く、あけぼの水門をくぐって曙運河を南下、現場へ急ぎます。

この距離から、貯木場に林立するクレーン群のブームを透かして見ても、桁の違う大きさが実感できる、この質量過剰感!
風が少々ありますが、幸い風向は北東、これなら運河から港内に出ても、さほど波に悩まされずに済みそう。雲も少なくよく晴れ渡って、絶好の巨船観賞日和と言えそうです。

●東側から、トラスを前にしたクレーンバージ船隊に接近。逆光の中に、ブームを高々とかざした巨体が黒々と浮かび上がり、さざ波の乱反射がキラキラと目にまばゆい、印象的な初対面。
…しかし、あの圧倒的な存在感を誇っていたトラスが、こんなに小さく見えるときが来るなんて…。
国内最大級の実力を誇る巨人が、3人も居並んだこの迫力の前には、どんな巨大建造物も、こうべを垂れるしかありますまい。

●これだけの大事業、さぞかし警戒も厳重に違いない…。と思いつつ近づくと、キラキラ波の向こうに、やはり遊弋中の警戒船が。
もっと接近して眺めたい気持ちはあるのですが、迷惑にならないように、充分間合いを取りながら微速で移動。光線の向きが観察に具合が悪いので、周りを半周するような形で、ゆっくり流しながら西側に出るとしましょう。

光線だけでなく、風向きからも、落ち着いて観賞するには風裏に回った方が良さそうだな…。
少し増速して、船隊の西側へ。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月6日撮影)
(『超弩級! クレーンバージ船隊…2』につづく)

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臨海大橋を見にゆく…2
(『臨海大橋を見にゆく…1』のつづき)
●一瞬、キョロキョロと目で探してしまうほど、風景に変化がありませんでしたが…対岸、中防の方をよく見ると、「あ」…あった。
一径間だけ。
ニュースであれだけの扱いをされているのだし、クレーンバージ「富士」も出動したようだから、きっと何径間も架かっているに違いない…。と思っていたので、これにはちょっと、肩透かしを喰らった気がしました。
●嬉しいような、がっかりさせられたような、複雑な気分でしたが、せっかく来たのだからと、濡れそぼりつつ周囲を散策。
自然石を積み上げた、豪快な感じの護岸越しにみる橋脚群は、まるで巨石文明の遺跡のよう。艇から見上げるのとは、また違った楽しさがあります。
●橋脚群と防波堤のあるところから、サイクリングロードを少し沖の方へ歩くと、15号地信号所があり、電光掲示板に「F」の信号が現示されていました。
この信号所は南棟で、もう一つ同名の北棟もあり、臨海大橋の建設で信号の視界がさえぎられるため、もともと一棟だったものを、二棟に分けて最近新設したものとのこと。(参考:『15号地信号所新築工事』東京都港湾局)
●マリーナに戻って、うらめしそうに降る雨を眺めながら、少し早めの昼食をとっていたら…次第に空が明るくなり、雨もどうやら止んできました。このチャンスを逃すまじ、それっとばかりに準備にかかって、おっとり刀で出港。何とか、本年初出航にこぎつけました。
この日は、干潮が13時31分、潮位27cmだったので、久しぶりに江東内部河川でも周ろうかと思っていたのですが、今にも降り出しそうな空模様では、のんびりできなそうです。予定変更、臨海大橋を見にゆくことにし、曙運河を南下。
●左側、第一径間が工事中のあけぼの水門。最初に見た時は、どちらの信号も赤でした。あれ、通れないのかな? と、近づいてみたら、右径間の信号がいきなり青に。ははあ、交互通航のようですね。
おまけに、水門のスピーカーからは放送が!
「あけぼの水門は現在工事中です。航行中の船舶は充分注意してください」
おおお、閘門でない、普通の水門での放送を体験できるなんて、そうそうありません。これは幸先がよいかも…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年3月1日撮影)
(『臨海大橋を見にゆく…3』につづく)

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一径間だけ。
ニュースであれだけの扱いをされているのだし、クレーンバージ「富士」も出動したようだから、きっと何径間も架かっているに違いない…。と思っていたので、これにはちょっと、肩透かしを喰らった気がしました。

自然石を積み上げた、豪快な感じの護岸越しにみる橋脚群は、まるで巨石文明の遺跡のよう。艇から見上げるのとは、また違った楽しさがあります。

この信号所は南棟で、もう一つ同名の北棟もあり、臨海大橋の建設で信号の視界がさえぎられるため、もともと一棟だったものを、二棟に分けて最近新設したものとのこと。(参考:『15号地信号所新築工事』東京都港湾局)

この日は、干潮が13時31分、潮位27cmだったので、久しぶりに江東内部河川でも周ろうかと思っていたのですが、今にも降り出しそうな空模様では、のんびりできなそうです。予定変更、臨海大橋を見にゆくことにし、曙運河を南下。

おまけに、水門のスピーカーからは放送が!
「あけぼの水門は現在工事中です。航行中の船舶は充分注意してください」
おおお、閘門でない、普通の水門での放送を体験できるなんて、そうそうありません。これは幸先がよいかも…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年3月1日撮影)
(『臨海大橋を見にゆく…3』につづく)

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