4月1日のお花見…5
(『4月1日のお花見…4』のつづき)

●お花見の道々に拾った川景色のまとめです。
日本橋付近で目を引くものといえば、首都高地下化事業の一環で工事が進む、江戸橋ランプの高架。すでに桁は撤去され、橋脚が寂しく孤立していました。
日本橋野村ビルも撤去されて、開けた風景にクレーンが林立するさまを背景にした橋脚‥‥寂寥感とともに、変わりゆく日本橋界隈を象徴しているようでした。

●下流側から日本橋を望んだところ。ランプの高架がなくなり、河畔の建物も撤去されたのでずいぶんと明るくなりましたが、トンネル新設を伴う"世紀の大工事"だけに、向こう十数年ですか、長きに渡ってわさわさと落ち着かない雰囲気が続きますね。
●鎌倉橋~神田橋間の南岸、台船や曳船がもやって、護岸上は何やら工事をしているようです。正横にきたとき見てみると、、おや、護岸を切断し凹形に掘り込んで、鋼矢板が打ち込まれていますね。
船着場でも作るのかな、と思ったら、人道橋の工事だったことが判明。「大手町川端緑道の閉鎖範囲を変更します」(マイ広報紙)に、「人道橋等整備工事を行っています」とありました。新しい橋が架かるとは! どんな橋になるのか、楽しみです。

●塗り替え工事中の後楽橋は、ご覧のとおりすっぽりと養生されて、しばし鋼アーチの構造美はお預けの状態に。足場で天地の寸法が増すと、径間の短さが強調され、ここが狭窄部であり、分水路が必要なことを改めて実感。
検索すると、昨年8月に触れた「後楽橋補修補強工事概要」に加えて、「お茶の水橋及び後楽橋の補修補強工事に係る変更について」(いずれもPDF)がヒット。「橋の床版構造が竣工図と異なっていたこと」という下りが気になります。

●水道橋を間近に控えたあたりで、水面に大理石模様を描いた花筏が!
直線に近い河道とはいえ、河水は単純に流れ下っているのでなく、岸沿いの反流や河底の形からくる淀みがあり、表情があることを感じさせる一幕。花筏は美しいだけでなく、普段は目にできない水の挙動を見せてくれる、貴重な立役者なのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年4月1日撮影)
(この項おわり)

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●お花見の道々に拾った川景色のまとめです。
日本橋付近で目を引くものといえば、首都高地下化事業の一環で工事が進む、江戸橋ランプの高架。すでに桁は撤去され、橋脚が寂しく孤立していました。
日本橋野村ビルも撤去されて、開けた風景にクレーンが林立するさまを背景にした橋脚‥‥寂寥感とともに、変わりゆく日本橋界隈を象徴しているようでした。

●下流側から日本橋を望んだところ。ランプの高架がなくなり、河畔の建物も撤去されたのでずいぶんと明るくなりましたが、トンネル新設を伴う"世紀の大工事"だけに、向こう十数年ですか、長きに渡ってわさわさと落ち着かない雰囲気が続きますね。

船着場でも作るのかな、と思ったら、人道橋の工事だったことが判明。「大手町川端緑道の閉鎖範囲を変更します」(マイ広報紙)に、「人道橋等整備工事を行っています」とありました。新しい橋が架かるとは! どんな橋になるのか、楽しみです。

●塗り替え工事中の後楽橋は、ご覧のとおりすっぽりと養生されて、しばし鋼アーチの構造美はお預けの状態に。足場で天地の寸法が増すと、径間の短さが強調され、ここが狭窄部であり、分水路が必要なことを改めて実感。
検索すると、昨年8月に触れた「後楽橋補修補強工事概要」に加えて、「お茶の水橋及び後楽橋の補修補強工事に係る変更について」(いずれもPDF)がヒット。「橋の床版構造が竣工図と異なっていたこと」という下りが気になります。

●水道橋を間近に控えたあたりで、水面に大理石模様を描いた花筏が!
直線に近い河道とはいえ、河水は単純に流れ下っているのでなく、岸沿いの反流や河底の形からくる淀みがあり、表情があることを感じさせる一幕。花筏は美しいだけでなく、普段は目にできない水の挙動を見せてくれる、貴重な立役者なのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年4月1日撮影)
(この項おわり)

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令和4年度川走り納め・石神井川…3
(『令和4年度川走り納め・石神井川…2』のつづき)
●前回来たときにはなかった、王子南入口。いや、高架だけでなく、河道自体も大きく改修されていたんですよね。
過去ログ「石神井川初探訪…4」の写真とくらべていただければわかりますが、流路内に立っていた橋脚も、今は護岸の外に。Googleで上空からの写真を見ると、溝田橋前後で特に、河道の屈曲を滑らかに改修した痕跡がうかがえて、興味深いものがあります。

●首都高の完成とともに河道改修も成り、護岸もほとんどが化粧板張りに整備されて、実にスッキリとした表情に。平成19年に訪れた際の「鉄の水路」感は失せましたが、降り注ぐ冬の陽射しに護岸も高架も輝いて、明るくうららかな川面をゆくのはやはり、嬉しいものです。
●王子南入口から伸びる高架が張り出した下、護岸に水位尺が設けられており、勾配が変わって垂直になるあたりに「避難判断水位」の印が。
短い道のりの中でさまざまな細流を集め、台地を流れ下ってくるかつての洪水常習河川、沖積地の区間は特に被害に遭いやすかったでしょう。整備成った今、安心感はぐっと増しているものと思われます。

●そして石神井川可航区間のハイライト、首都高がカーブを描きながら流路をまたぎつつ、高架から一気に地下へなだれこむという、実にダイナミックな眺め。護岸をかすめ降下してゆくきわに、人道橋の堀船橋が窮屈そうに詰め込まれているのも目を引きますよね。
頭上低くうねり、川面を完全に覆うこの見事さ、短いながら高架下水路に認定(偉そうに)させていただいております、ハイ。

●堀船橋付近から振り返って。いや~、すき間から差し込む陽光も塩梅がよろしく、圧倒的ながら明朗な、曲線美を堪能できる角度。特記しておきたいのは、橋脚が流路内から完全に排除されていること。
もちろん河水の流下を優先してこそと思いますが、水面を移動する者の目線からしても、走りやすくまた、河道の屈曲と高架の面白さを堪能できる点、実に好ましく感じたことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・石神井川…4』につづく)

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過去ログ「石神井川初探訪…4」の写真とくらべていただければわかりますが、流路内に立っていた橋脚も、今は護岸の外に。Googleで上空からの写真を見ると、溝田橋前後で特に、河道の屈曲を滑らかに改修した痕跡がうかがえて、興味深いものがあります。

●首都高の完成とともに河道改修も成り、護岸もほとんどが化粧板張りに整備されて、実にスッキリとした表情に。平成19年に訪れた際の「鉄の水路」感は失せましたが、降り注ぐ冬の陽射しに護岸も高架も輝いて、明るくうららかな川面をゆくのはやはり、嬉しいものです。

短い道のりの中でさまざまな細流を集め、台地を流れ下ってくるかつての洪水常習河川、沖積地の区間は特に被害に遭いやすかったでしょう。整備成った今、安心感はぐっと増しているものと思われます。

●そして石神井川可航区間のハイライト、首都高がカーブを描きながら流路をまたぎつつ、高架から一気に地下へなだれこむという、実にダイナミックな眺め。護岸をかすめ降下してゆくきわに、人道橋の堀船橋が窮屈そうに詰め込まれているのも目を引きますよね。
頭上低くうねり、川面を完全に覆うこの見事さ、短いながら高架下水路に認定(偉そうに)させていただいております、ハイ。

●堀船橋付近から振り返って。いや~、すき間から差し込む陽光も塩梅がよろしく、圧倒的ながら明朗な、曲線美を堪能できる角度。特記しておきたいのは、橋脚が流路内から完全に排除されていること。
もちろん河水の流下を優先してこそと思いますが、水面を移動する者の目線からしても、走りやすくまた、河道の屈曲と高架の面白さを堪能できる点、実に好ましく感じたことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・石神井川…4』につづく)

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あのクレーンが‥‥
(『古賀オールが新塗装に!』のつづき)
●芝浦の運河群を少しお散歩してみたくなり、新芝運河から高浜西運河をたどる定番コースへ。
最近、羽田から飛行機に乗る用事が何回かあり、そのたびにモノレールを利用して、高所からの水路風景を楽しみました。車窓から眺めたばかりの水路をこうして走るのは、記憶が新鮮なうちに両方の視点が楽しめて、えもいわれぬ面白さがありますね。

●「喰われるトラス」芝浦橋もお元気そうで何よりです。このあたりでは数少ない下路式の鋼橋、そして喰いつき、のしかかる高架が醸す圧迫感の魅力。犬を散歩させている男性が、じっととこちらを見ていました。

●新幹線と旧貨物線の高架下区間を抜けて東進すると、左手におなじみの建材屋さんが見えてくるのですが、
あっ‥‥。

●水面に張り出した鋼材組みの架台には、グラブつきのクレーンが主のように鎮座していて、ある種ランドマーク的な存在だったのですが。どうやらクレーン君は引退したようで、架台上にはダンプが一台停まっていました。
過去の写真は平成27年のこれが割とよく撮れているでしょうか。このあたりは準工業用地なのでしょう、かつての運河畔を思い起こさせる、生き残り的な存在なのですが、荷役設備が姿を消したということは、一つの変化といってよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
●天王洲南運河の西端、目黒川河口の北角の基礎護岸上で、玉のようにまん丸くなってくつろぐ鴨さん。酷暑の最中ですから彼らも同様暑いのでしょうが、ハァハァするには至っていないようです。
そういえば、今年はまだ鴨のヒヨコ艦隊に出会っていないなあ‥‥。子育ての時期はそろそろ終盤なので、この夏は雛たちの可愛らしい姿を見ずに終わるかもしれません。
(令和4年7月18日撮影)
(『7月18日の晴海橋梁』につづく)

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最近、羽田から飛行機に乗る用事が何回かあり、そのたびにモノレールを利用して、高所からの水路風景を楽しみました。車窓から眺めたばかりの水路をこうして走るのは、記憶が新鮮なうちに両方の視点が楽しめて、えもいわれぬ面白さがありますね。

●「喰われるトラス」芝浦橋もお元気そうで何よりです。このあたりでは数少ない下路式の鋼橋、そして喰いつき、のしかかる高架が醸す圧迫感の魅力。犬を散歩させている男性が、じっととこちらを見ていました。

●新幹線と旧貨物線の高架下区間を抜けて東進すると、左手におなじみの建材屋さんが見えてくるのですが、
あっ‥‥。

●水面に張り出した鋼材組みの架台には、グラブつきのクレーンが主のように鎮座していて、ある種ランドマーク的な存在だったのですが。どうやらクレーン君は引退したようで、架台上にはダンプが一台停まっていました。
過去の写真は平成27年のこれが割とよく撮れているでしょうか。このあたりは準工業用地なのでしょう、かつての運河畔を思い起こさせる、生き残り的な存在なのですが、荷役設備が姿を消したということは、一つの変化といってよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】

そういえば、今年はまだ鴨のヒヨコ艦隊に出会っていないなあ‥‥。子育ての時期はそろそろ終盤なので、この夏は雛たちの可愛らしい姿を見ずに終わるかもしれません。
(令和4年7月18日撮影)
(『7月18日の晴海橋梁』につづく)

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