水路をゆく・第二運河 29年1~3月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

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ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。

当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【2月11日更新】タイトルバック画像を更新しました。船橋港、東関道・湾岸道路の海老川大橋を見上げて。28年12月31日撮影。
【1月24日更新】タイトルバック画像を更新しました。船橋港、栄水門です。28年12月31日撮影。
【1月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。船橋港、海老川水門です。28年12月31日撮影。
【1月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、扇橋閘門です。28年11月20日撮影。
【1月1日】あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

船橋港の水門と水路めぐり…16

(『船橋港の水門と水路めぐり…15』のつづき)

200141.jpg海老川第二水門を離脱して、航路中央に出ながら振り返ったところ。くぐっているときは、扉体や堰柱の質量で、気圧されるような迫力の水門も、離れてみるとどこか可愛らしく思えるほど。

左にそびえる海老川排水機場の建屋が、堤防ギリギリまで迫っているせいもあり、水門を小さく見せているのでしょう。


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船橋の水門・水路群ともこれでお別れと思えば、ちょっと名残惜しくなり、海老川第一水門を左斜めからもう一度。この角度から眺めると、箱状に組まれた堰柱の厚みが感じられ、また違った印象。

質実剛健、どこか枯れた味わいすら感じられた船橋の水門たち。どうかお元気で。

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水路行には最大の味方である、鋭くも快い冬の陽射しを顔に浴びて、雄大な海老川大橋をくぐり湾奥海面へ。

ありがとう船橋の水路! とても楽しく、充実したひとときを過ごさせてもらいました!

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スロットルをぐいと倒し、船橋航路を南下。往路同様、赤の6番ブイで変針し帰路へ。穏やかで波もなく、青く澄んだ気持ちのよい海面、本当にありがたいものです。

200145.jpg往路で目標は取れていたので、おおむね同じ航路はたどれているだろう、とGPSモニターに目を落とすと、ほぼドンピシャ! 

ふだん、河道なりに走っているだけの身からすれば、これは結構な感動でありました。海路を常用する皆さんからすれば、とんだお笑い種でしょうが、これまたえらく気持ちがよかったものです。

(28年12月31日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 海老川第一水門 海老川第二水門 海老川 船橋港

船橋港の水門と水路めぐり…15

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8』のつづき)

200136.jpg海老川を出たところで後ずさりを止めて回頭し、水門のある堤防前まで戻ってきました。帰路は、右手に見える海老川第二水門を通って、船橋探索のシメとすることにしましょう。

例のごとく「平成28年度 管内概要」から諸元を拾うと、鋼製2段式ローラーゲート、純径間8m、敷高A.P.-1m、昭和43年竣工。敷高が第一水門の半分であることから、こちらはもっぱら小型舟艇用とみてよいでしょう。

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第二水門の右手には、船橋排水機場が隣接しています。手前には呑口のゲートを塞ぐ角落しの扉体と、それらを吊り下げて落とし込む、青く塗られたテルファーのレールが設けられて、厳めしい感じ。

こうして近づいている間にも、水門の管理橋の上を、結構な数の自転車が渡ってゆくのが見えました。地図を見てみると、両岸に湊町3丁目と浜町1丁目という市街地を控えながら、一般道の橋に乏しいこのあたりにとって、堤防の上を走る道路は、かけがえのない交通路なのですね。

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200139.jpg頭上に自転車の渡る音を聞きながら、微速で第二水門を通航。こちらも第一水門と同じく二段式ゲートなので、堰柱近くにのぞける扉体の構造は、重厚かつ頑丈そうです。

水線付近のぐるりに取り付けられている、木製のフェンダーはだいぶ腐朽が進んでいて、赤錆びたボルトが露出しています。強い陽射しに照らされ、白く乾ききった木材の肌が印象的でした。

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くぐった直後、正面から仰いで。ゼブラ塗装の信号、左右に夜設のライトと、今まで見た船橋の水門たち同様、装備は簡素な印象です。

同じようなことを何度も繰り返して恐縮ながら、抜けるような青空と陽光の下、水門をくぐり、眺められるのは実に楽しい! 船橋を気軽に訪ねられたのも、冬の穏やかな海況あったればこそ。木っ端ブネの舟行きはやはりこの季節が最高と、改めて深く確信したことではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…16』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川第二水門 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7』のつづき)

200131.jpg総武線の橋に近づいて、右へ角ばって折れる屈曲に頭を突っ込んでから、思わずアッと声を上げました。基礎護岸だ! 海老川に入って初めてなので、都内では見慣れているにもかかわらず、驚かされる始末。

たかがこれっぽっちで、というなかれ。今までの海老川が、あまりに可航環境が良すぎたせいでしょう、船頭のおつむには剣呑な眺めとして映ったのでした。

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橋の直下に至っては、基礎護岸の幅も急速に広がって、可航幅をぐんぐん圧迫しているように感じられるほど。環境がよいのか、数羽のオオバン君がたたずんでいて、不埒な侵入者におかんむりでした。

流路の形から見て、ここは洗掘されやすいところ。しかも橋の基礎があるとすれば、手厚くせざるを得ないでしょう。先ほどの深掘れぶりを思い出して、大いに納得したことではありました。とはいえ、納得と舟行きは別の話。この先もこんな感じで張り出されたら、進退窮まることにもなりかねません。う~ん、どうするか‥‥。

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総武線をくぐった上流は、ぐっと幅が狭まり、これまた不安を増幅するものが。ここまで快調に、しかも楽しみながら遡上させてもらったことが、思いもよらない奇跡(というと大げさかな)のようなものでしたから、そろそろ身のほどをわきまえないといけないかも‥‥。

もう少しイケそうな気もしましたが、というわけでここ、海老川人道橋を前にした地点にて、撤退と相成りました。

200134.jpg基礎護岸を警戒して後進で離脱、適当なところで転回するつもりでしたが、結局後ずさりのまま、河口まで下航することに。

考えてみれば、潮時も橋をすり抜けられる水位だったおかげで、ここまで来れたわけですから、あまりモタモタしていたら、かえって後悔していたかもしれません。とにかくゴキゲンに楽しかった! ありがとう海老川!
撮影地点のMapion地図

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さて、お約束していた橋たちについての詳細を。他力本願で恐縮ですが、「海老川十三橋めぐり」(『魅力発信サイト FUNABASHI style』より)をご覧ください。

もう、「十三橋」という、水郷並みの呼び名が期待を裏切らないのはさておき、彫像や装飾のテーマも、想像の斜め上をゆくものが多く、帰宅後に興味深く拝読。
いわく、栄橋の音符に書かれた曲は「手のひらを太陽に」、丸山橋の三角形のもしゃもしゃは「ボランティアの船」を裏側から見たもので、著名漫画家のキャラクターが満載、九重橋は生家の近い太宰治を顕彰したもの‥‥。

いや、意気込みというか、こちらも予想以上に「本気度」が高いのです。単なる装飾に終わらない、地域ぐるみ、川ぐるみで一貫して、郷土への愛情とともに橋を渡る楽しさを、作りだしてゆこうという気持ちがひしひしと伝わってきました。

そうそう、ちなみにWikipedia「海老川」も、河川愛にあふれる書き手の方がおられたとみえて、微に入り細をうがつことこの上なく、興味深く拝読しました。こちらによると海老川橋の和船、やはり五大力船で正解だったようです。

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…15』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川 橋の裏側

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6』のつづき)

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200127.jpg無銘橋をくぐりつつ望んだ上流側。この前後はクランク状というと大げさですが、軽くSカーブになっていて、くぐったところで次の橋が見通せました。

で、この新海老川橋なんですが、遠目に見ても真ん中の橋灯の造りなど、これまでの橋にも増して手間がかかっていそうな感じ。ちょっと待って、高欄の上の凹凸は何だろう?


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楽器を持った小人さんたちが、テンション高めに行列中!

200129.jpg一体一体は小さいにもかかわらず、まあ目線の吸い寄せられること。くぐりざま、思わずまじまじと眺めたくなるような、結構なインパクトです。

いやしかし、青銅色の彫刻とか彫像、よほどお好きなんだなあ‥‥。海老川の橋たちの意匠は、きっとお一人のご担当が采配したに違いない、と根拠のない妄想がぐるぐる。

ところで、この前から水深がじわじわと上がり始め、少々気になる値になってきました。まあ、それでも1.8m、この調子ならまだしばらくは大丈夫、次の橋はどんなお飾りがあるかしらと、続けて前進!



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短い直線区間の後、軽く左に折れたところで、2本目の鉄道橋が出現。総武線ですね。

ここも先ほど同様、緩くS字に折れていて、橋が右手にオフセットしているように見えます。河道の幅はさして変わらないのに、どういうわけだか、不安をさそう眺めに思えて、少し気分が引きぎみになりました。徐々に浅くなる水深に、警戒感を抱いていたせいかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5』のつづき)

200121.jpg橋の件は置いておいて、遡上を続行。短い直線区間を挟んで、この先はさらに右へ曲がるようですね。次の橋の向こうに、鉄道の高架線が見えてきました。京成線でしょうか。

海老川に入って以来ずっと、両岸とも河畔に道路が平行して伸びていましたが、右手を見るとどうやら道は途切れて、住宅が護岸に接しているようです。


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200123.jpgこの九重橋、高欄に何やらお花(牡丹?)のレリーフが、ズラリとはめ込まれているのはいいものの、これまでの流れから、中央の柱に何も立っていないのが、逆に気になってしまいます。

変化をつけているというか、メリハリがあるというか‥‥こうして見ていても飽きさせない、注意を引く仕掛けが凝らされているように思えてきました。海老川の橋たちを計画した人は、もしかして、河上からの目線も意識していたのかなあ。

九重橋の向こうは、高架橋の下手前あたりから、さらに右へ曲がっているようですね。180度の大屈曲とまではいかないものの、クネクネとまあ、よく曲がる川だなあ、というのが海老川の印象の一つ。深さは2.1m、みなまでいうな、まだイケますとも!

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京成本線下の屈曲部に接近、左手には暗渠の合流部も見えますね。護岸もそうですが、このあたりさっぱりと処理されていて、近年まとめて整備されたことがうかがえます。

高架の影になっていますが、ここにも橋が。今度はどんなお飾りがあるのかと思っていたら‥‥。

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まったくの無装飾橋! って、それが当たり前なのでしょうけれど、イヤ、毎回意表を突いてくれますわ海老川の橋は!

しかもGoogleストリートビューで見てみたら、無銘橋でした。親柱に銘板のスペースはあるものの、掲げられていないのです。まだ名前を付けていないのか、取り外されたのかわかりませんが、珍しいこともあるものですね。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…4』のつづき)

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栄橋をくぐりざま振り返ると、逆光に音符が透かされてなかなか素敵。水上からの目線でも、効果の大きい装飾であることがわかります。

これまた凝った彫像のお題は判じかねるものの、高欄に描かれた楽曲と、何か関係がありそうですね。しかし、橋一つ一つにテーマ性らしきものが見いだせて、装飾にもひとかたならぬ心配りがされていること、本当に感心させられます。

200117.jpgこの先は、右に大きく屈曲するのですが、魚探の感を見て驚きました。水深がご覧のとおりぐんぐん増して、ついには4.6mを指したのです! 

屈曲のアウトコースが、流速の差で深掘れしているのだと察しがついたものの、いきなり倍以上の水深になるとは、ずいぶん剣呑ですね。

基礎護岸などの防護策がないと、護岸もいずれ持たなくなるのではないか、と心配になります。平時の流れはもちろん、この日のように穏やかでしょうから、増水時の流れ方がいかに厳しいか、とみてよいでしょう。

もっとも、この河道幅で基礎護岸が張り出していたら、仮に水深があっても狭すぎて、とてもここまで遡上できなかっただろう、とは思いますが。

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200119.jpg次の丸山橋に近づくにつれ、水深は急速に上昇し2m台に。GPSの航跡を見ても、過去の2本より北上できたことを確認でき、大いにご満悦。まだイケそうですな!

丸山橋には、魚鱗形の装飾を施した高欄に、これも何やら左手に、彫像らしきものが高々と掲げられています。毎回判じものを眺めているようで、妙な気分になってきましたわい。

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う~ん、コレは‥‥。表面の絵柄は有名な「考える人」のようですが、三角の周りにももしゃもしゃと、見当のつかない造形が。もはや彫刻の森ならぬ、彫刻の都市河川になってきましたのう。しかし、少々わかりづらくはあっても、どれも手がかかっていて、チープさがないのは感心させられたものです。

ことここにいたり、鈍感な船頭も、船橋市がこの川の橋たちに、並々ならぬ注力をしていることに気づかされていました。米子市の加茂川畔で見た、「米子彫刻ロード」(『加茂川・中海遊覧船に乗って…8』参照)をふと思い出し、川とこの手の公共事業は、親和性があるのかもしれないなあ‥‥などと、生意気なことを考えたりもしたのであります。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川